活け黒アワビ (下風呂温泉)

下風呂温泉の「食」は普段味わえない物が出てくる。今日宿泊した旅館（まるほん旅館）のお膳は、生アワビのバター焼が添えてあった。このアワビ、良く見るすこぶる元気、足が空を蹴っていた。このまま、固形燃料で炊上げると美味なバター焼だ。お湯と食の満足度１００％

・・・温泉街の外れで、津軽海峡を見ていたら、見知らぬ車が近づいてきた、中にはまるほん旅館の若女将が乗っていた。『たぶん、○○さんと思って』、と言って挨拶をして、『用事あるから～』と去って行った。宿に着き、お風呂に入った後、お手伝いさんに『さっき、若女将に会ったんだけどまだ帰ってないの？』と聞いたら、大間に行ったのでという答えだった。今日の食卓の黒アワビはひょっとしたら、若女将が小雨の中、大間まで買い求めに行ったのかしら…
心の籠ったおもてなしに胸が熱くなった。（下風呂温泉小話）