AR 156 2.0 JTS 5MT
納車して3ヶ月足らずの156JTSのお客様からクレームが入りましたw。
エンジン付近から異音がします。
KメカとDrが診断すると、どうもミッション付近からカタカタ(カンカン?)というような音が聞こえます。
異音はクラッチペダルを離した時に音がして、離すと消えます。
Kメカの診断はクラッチやと言いました。
この場合はクラッチかミッションのどちらしかありましぇん。
もし、クラッチのレリーズB/gならクラッチを踏んだ時にするはずです。
Drはいまいち納得がいきませんでしたが、少なくとも被害はミッション本体よりもクラッチのほうがお財布に優しい上に簡単です。
よって、無理矢理納得モードのDrでありました(笑)。
(クレームはショップ負担ダス)
クラッチASSYをリニューアル
意外にもパーツ代はお安いですが、手間はもちろん結構な物でありますw。
この個体に関しては一度クラッチO/Hしており、少なくとも機能や踏力は全然ノープロブレムでありました。
分解したクラッチの構成パーツの特にレリーズB/gは特に問題ないように思われました。
早速、組み上げてテストしたのですが・・・。
全然変わりましぇ~ん!
くたびれ損とはまさにこのことでありますw。
こうなればミッション本体しかありましぇん。
再度、ミッションを降ろす羽目になったわけであります。
バラバラやおまへんかw 二基分解の図
クラッチペダルを離しての異音は通常カウンターシャフト系のダメージで、よくあるのはシャーというB/gの音です。
イタ車の場合は比較的にこの音はするのが通常ですが、特に走行に問題ないとも言えます。
今回の異音はちょっとB/g音とは異質なノイズで周期的な音です。
リバースアイドラーギアの作動レバー
ギアの歯をチェックするとリバースのアイドラーギアの端が少々欠けてます。
リバースに無理矢理叩き込むような操作をするとノンシンクロのリバースギアを痛めます。
しかし、この程度のダメージでは異音の原因とは思えません。
左は良品
このレバーがかなり怪しいのですが、最初からこういう曲がりとも言えます。
たぶん、高価じゃないだろうと新品を発注しましたが、ほとんど出ない部品なのか在庫はありませんでした。
そこで、やむなく良品の147のミッションを分解して較べてみると↑画像のごとく歪んでいるのが判明した次第ですw。
異音の原因はこのレバーの歪みのためにギアと接触していたからです。
なぜ、このように歪んだのかが、不可解ですが取りあえずこのレバーとアイドラギアを交換したら異音は解消しました。
誤診の原因はイメージした音と少々違ったからクラッチと錯覚したのでしょう。
ミッションを二度も降ろす羽目になったのは痛いところですが、勉強にはなりました。