![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/f9/696ee16a65cae6ceb98aab87b2b8a096.png?random=062b1a67553e27b91b7c699be2aeef86)
(訪れる人もまばらなジャール高原の「サイト3」 石の塊は中がくりぬかれて壺状になっています。)
【“優しさと微笑みの国”ラオス】
12月30日、年の瀬の慌ただしさなど頭の片隅にもなく、ラオスを観光しています。
北部のシェンクアン二日目、今日から本格的に観光開始です。
観光スポットは郊外に点在していますので、現地旅行社がやっているツアーか、車をチャーターして・・・とも考えていたのですが、昨日空港到着時に客待ちしていた兄ちゃんにあっけなくつかまり、ホテル到着後にプライベートツアーの相談。
結局、3日間の日程をすべて丸投げする形に。
二日程度の予定はガイドブックで考えていたのですが、三日目をどうしようか・・・とも思っていましたので、そのへんを含めて予定を組んでもらいました。
ちょっと料金は高かったのですが、一人旅だとどうしても割高になってしまいます。
米ドルで値段交渉しますが、こんなときは最近の円安が恨めしく思えます。
1ドル=100円だったら、相当に安くなるのに・・・・
銀行まで連れて行ってもらい、両替して三日分の料金を先渡し。
払った後で、もし明日迎えに現れなかったらどうするのか、全額先払いなんてうかつだった・・・とも思いましたが、そこは“優しさと微笑みの国”ラオスです。
タイやベトナム、インドや中国とは違います。
ちゃんと今朝、車が現れました。(ホテルで待ちながら少し心配したのですが)
昨日ブログで“何もない国”なんて悪口も書きましたが、全体におっとり・のんびりしており、すれていないところがラオスのいいところでもあります。
外国人観光客とみると、カモとしか考えない国が多い中では貴重です。
経済的に外の世界とのつながりが薄かったということもあって、今後、グローバル経済に飲み込まれていくなかで、そのあたりも変わっていくのでしょう。
ただ、ラオスの国民性みたいな部分もあるようにも思えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/5b/b3f222b569605b5abef17e7abd067806.jpg?random=ec0d063109a35e7e7e851cf2d4f3d3b5)
(ジャール高原の「サイト1」)
【神様の酒壺か】
今日の予定はジャール平原と古都ムアクーン、その他。
ジャール平原と言ってもあまり馴染みがないかとは思いますが、1500年ぐらい昔の石の大きな壺が点在する奇妙な光景が広がるところです。
観光的には“何もない国”とも言われるラオスにあって、おそらく一番印象的な場所ではないでしょうか。
今回のラオス旅行の目玉でもあります。
いきなり目玉スポットから入って、そのあとの旅行の盛り上がりはどうするのか・・・という心配はありますが、とにもかくにも出発。
10人ぐらい乗れる大きな車に私とドライバー二人だけ。
リッチな環境ですが、ドライバーは英語を話せません。
昨日の話とちょっと違うではないか、値切ったせいか・・・とも思いましたが、まあ、私も英語は苦手なので、片言英会話教室の煩わしさがないだけましかも。
トイレとか食事といった最低限のことは、別に言葉が通じなくても伝わりますし。
で、ジャール高原ですが、“ジャール”はjar(壺)に由来しているようです。
巨大石壺が点在するエリアは60か所以上あるようですが、公開されて有名なのはサイト1~3の3か所。
昨日ブログでも取り上げたように、不発弾だらけの地域ですから、公開に先立って不発弾除去作業が必要になります。
公開エリアでも、勝手にルートから離れて歩き回るのは危険です。
除去作業が済んでいる土地とそうでない土地の境を示す標識などもあります。
今日はサイト1~3の三ケ所をすべて回ります。
どのエリアでも、大きなものは大人の背丈ほどもある石壺が点在しているのは同じです。
原っぱだったり、見晴らしのよい丘の上だったり、木々の中だったり・・・・ロケーションは異なりますが。
確かに実際に目にすると奇妙な光景です。
何のためにつくられた壺なのか・・・・という話になりますが、素人考えでも棺だろうと思われますし、発見初期の調査でも人骨や副葬品が残っていた壺があるようですから、棺で間違いないでしょう。
遺体を入れるのにちょうどいいサイズとも言えます。
もちろん、空の神が地上におりて酒を飲んだ酒壺だった・・・といった類の伝説はあります。
石壺の数は各サイトで異なりますが、一番多いサイト1では331個とのことです。
(各サイトのなかで、また数十個ずつかたまって点在しています)
大きなものは直径3m、重さ6トンにもなりますので、これだけの石壺を置くのは大変な労力だったように思いますが、ピラミッドに見られるように、人間はときにとんでもない労力を使って驚くべきものつくるものです。
信じられない・・・というのは想像力の欠如でしょう。
素人考えで言えば、ジャール平原の石壺の場合は、転がして運べばなんとかなるようにも思えます。
実際どうやったのかは知りません。
なお、エリア内には爆弾でできたクレーターなども点在しています。
ジャール平原以外でも、古都ムアンクーンの優美な仏塔なども素敵でした。
個人的には、有名な世界遺産ルアンパバーンよりはずっと面白いものがそろっているようにも思いました。
詳しくは、帰国後に旅行記サイトにアップします。
明日は早朝6時出発で、モン族の朝市を見学し、野天湯なども楽しむ予定です。