長野市のエムウェーブ(屋内スケート場、長野オリンピックの競技会場でした)で、スピードスケート世界距離別選手権が行われています。21カ国から160選手が参加しています。市内のホテルの付近では、選手や役員と思しき姿が目立ち、まったくわからない言葉(オランダ語?)が飛び交っていました。日本勢では男子500メートルで加藤選手が銅メダルを獲得しました。スケートは二人で滑走してタイムを競います。バトルですね、今夜のジャズもバトルらしいものを聴いてみます。
JOHNNY GRIFFIN (ジョニー・グリフィン)
A BLOWING SESSION (BLUE NOTE 1957年録音)
グリフィン、ハンク・モブレイ、ジョン・コルトレーンの3人のテナー・サックス奏者の演奏を楽しめるアルバムです。ブルー・ノート・レーベルには珍しくバトルもので、テーマをグリフィン単独か、ホーン全員で吹いて、そのあとソロの受け渡しになります。興奮しっぱなしは体によくないとわかっていながら、このアルバムを聴き始めるとどうにもなりません
3人のテナー奏者の他に、リー・モーガン(tp)、ウイントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・ブレイキー(ds)というもので、豪華な顔ぶれです。リー・モーガンに加えて、リズムまでそろっています。ブレイキーもソロの交換など結構派手にやっています。
「The Way You Look Tonight」では、グリフィンがものすごくエキサイティングですから、他のメンバーもそれにつられて派手で熱い演奏をしています。「All the Things You Are」を聴くと1957年の時点ですが、コルトレーンのややメタリックな音、そして細分化されたフレーズは新しさが感じられます。モブレイは、グリフィンと対照的にスピードはあるものの、落ち着いたプレイで、これはこれでいいものです。
他の2曲は、グリフィンのオリジナル「Ball Bearing」と「Smoke Stack」です。グリフィンの迫力があるプレイを久しぶりに堪能しました。