ここ長野でもようやく桜が満開になりました。雨が降ったので、散った花もありますが、この週末が見ごろです。きのうは雨模様の天気の中を傘をさして帰ってきたので、「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という在原業平の和歌を思い起こしました。桜から連想される曲はあまりありませんが、「桜の木」が曲名に入った歌が収録されたアルバムです。
NANCY SINATRA (ナンシー・シナトラ)
NANCY IN LONDON (reprise 1966年録音)
日本でもガール・ポップの代表作「レモンのキッス」や「にくい貴方」などのヒットを放ったナンシー・シナトラのヴォーカル盤です。スタンダードも収録されていますが、「I Can't Grow Peaches on a Cherry Tree」という曲が入っていて、Cherry Tree(桜の木)が出てきます。「Cherry Blossom」とか「Cherry」という曲もありますが、このアルバムにしてみました。
ナンシー・シナトラの第3作目にあたるこのアルバムは、ヒット曲「Summer Wine」や「Fridey's Child」というL・ヘイゼルウッド作品を含みます。その他にはスタンダードといっていい「The End」、「The More I See You」が収録され、「Wishin' and Hopin'」、「This Little Bird」、「Step Aside」、「Hutchinson Jail」などが収録されています。
ロンドンレコーディングですが、内容はロンドンには関係なさそうです。しいていえばジャケットでしょうか。編曲は、ビリー・ストレンジで、ナンシーの甘い声にふさわしい弦、コーラスも使った優しいバックをつけています。ささやくようなナンシーの声で唄われており、ヴォーカルものとしても聴けます。「The End」がことのほか印象に残り、「Friday's Child」はシャウト気味の歌声がちょっとブルージーです。
ナンシー・シナトラは、日本ではオールディーズの歌手とされることが多いですが、このアルバムの「The End」や「いそしぎ」(「How Does That Grab You?」に収録)などスタンダードも録音しています。ガール・ポップス、ロックのイメージがありますが、大人向けの曲もなかなかのものです。えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし世の中にな絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからましの中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし