女優のシド・チャリシーが6月17日に87歳で亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。フレッド・アステアとの「バンド・ワゴン」、「絹の靴下」やジーン・ケリーとの「雨に唄えば」などでおなじみです。今日は、「絹の靴下」(Silk Stockings)のDVDを借りてきて久しぶりに見ました。「All of You」のメロディにのせてフレッド・アステアとシド・チャリシーが踊るシーンなど優雅で見入ってしまいました。彼女も映画中で少し歌っていますが、アルバムはなさそうなので、同作品に出演しているジャニス・ペイジを聴いてみます。
JANIS PAGE (ジャニス・ペイジ)
LET'S FALL IN LOVE (Bally 録音年不明)
「絹の靴下」は、ミュージカル仕立てなので、アステアとチャリシーが歌に踊りに映えます。ジャニス・ペイジも、2曲で歌声やダンスを披露し、ソ連の作曲家を籠絡しようとするシーンではお色気とコミカルな演技が楽しく、見逃せません。
さて、本アルバムですが、ストレートで安定した歌いっぷりで、ミュージカルやクラブ出演の経歴をうかがわせるものです。録音年が不明ですが、英文ライナーでは、「Silk Stockings」への出演について最後の方でふれていることから、多分1950年代終わりごろか、60年代初めごろだと推測しています。
伴奏は控え目で、ストリングス主体のオーケストラにピアノなどが入ります。曲目はスタンダードが主で、「I Hadn't Anyone Till You」、「My Baby Just Cares for Me」、「My Romance」、「Why Can't I」、「Why Shouldn't I?」、「I Feel Like a Feather in The Breeze」、「Let's Fall in Love」、「Better Luck Next Time」など12曲です。
彼女の歌は、温かみのある声と優しい表情で親しみやすいものです。ミディアムからスローテンポで歌われるものが多いですが、「Am I in Love?」、「My Baby Just Cares for Me」ではご機嫌なスイングぶりをみせ、「Better Luck Next Time」などではしっとりとしたところを聴かせます。
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