安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

サド・ジョーンズ DETROIT-NEW YORK JUNCTION

2010-05-09 21:05:24 | トランペット・トロンボーン

先日、昼時に長野市の善光寺よりの市街地をプラプラと歩いていたら、食堂(蕎麦が主体)の店主から声をかけられ、世間話をしました。話をしたのは20年ぶりくらいです。出前はとったことはありますが、名前まで覚えていてくれたので、びっくりしました。近頃は、長野駅前ばかりですが、たまには善光寺方面に足を伸ばすのもいいなと感じました。もちろんこのお店(丸新食堂)には寄ります。出身地が同じ仲間が集まって録音した作品です。

THAD JONES (サド・ジョーンズ)
DETROIT-NEW YORK JUNCTION (BLUE NOTE 1956年録音)

 Detroitnew_york_junction

サド・ジョーンズは、カウント・ベイシー楽団やサド=メル楽団での活躍が華々しく、、また、作曲家としても「A Child Is Born」をはじめ名曲を書いており、ミュージシャンとしては高名なのですが、トランペッターとしてはあまり話題に上ってこなかったかもしれません。彼のプレイは派手さこそありませんが、中間派的な味わいや美音もあって結構好きです。

メンバーは、当時デトロイトからニューヨークに出てきた若手がそろっています。サド・ジョーンズ(tp)、ビリー・ミッチェル(ts)、ケニー・バレル(g)、トミー・フラナガン(p)の4人で、あとはオスカー・ぺティフォード(b)、シャドウ・ウィルソン(ds)です。リズム隊のせいもあるのか、締まった作品になっています。

曲目はサド作が3曲で、「Tarriff」、「Scratch」、「Zec」そしてロジャース=ハートの2曲、「Blue Room」と「Little Girl Blue」で全5曲。トミー・フラナガンは、ピアノ・トリオ作品「Let's Play The Music of Thad Jones」で、この中の2曲「Scratch」と「Zec」を取り上げています。

トランペット・ソロがメロディアスなことに加えて、ギター、ピアノなどもフューチャーされた「Scratch」が気持ちよい。「Zec」では躍動するピアノ・ソロが聴きもので、フラナガンの参加がこの作品の価値を一層高めています。2曲のスタンダードも悪くなく、「Little Girl Blue」はトランペットとギターのデュエットで奏されます。

ホームページにサド・ジョーンズ(トランペット)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう サド・ジョーンズ

【丸新食堂】 住所:長野市大字南長野西後町1549

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