先週の金曜日、上田市(長野県)に出張しました。パーティーもあるので、長野市からは電車(しなの鉄道)を利用しました。久しぶりに近くで見たしなの鉄道の車両は、そのデザイン・色合いがよいもののように感じました。多分、田園地帯を疾走している姿はりりしいだろうと想像しました。ゴトン、ゴトンというレールの継ぎ目を過ぎる時おきる規則的な車輪の音を聴いていたら、ジャジーなヴォーカルを聴きたくなりました。
SUSANNAH McCORKLE (スザンナ・マッコークル)
NO MORE BLUES (Concord 1988年録音)
このところ、ヴォーカルはムーディーなものを聴いていたので、ジャズっぽいものをききたくなり、スザンナ・マッコークルの作品(LPです)を取り出しました。彼女については、歌詞を大事に考えているところや、テンポの遅いものの歌唱など、アン・バートンと似たところがあるように感じます。
この作品は、ケン・ぺプロウスキー(cl,ts)、エミリー・レムラー(g)、バッキー・ピザレリ(g)、デイヴ・フリシュバーグ(p)、ジョン・ゴールズビイ(b)、テリー・クラーク(ds)という伴奏陣も素晴らしく、ぺプロウスキーが音楽監督としてまとめています。
選曲が、適度に凝っています。スタンダードの「Fascinating Rhythm」、「Do Nothing Till You Hear From Me」、「Sometimes I'm Happy」、「P.S. I Love You」、「No More Blues」に加え、「Swing That Music」、「The Ballad of Pearly Sue」、「Don't Let The Sun Catch You Cryin'」、「Breezin' Along With The Breeze」など10曲です。
スイングしたものが聴きたいという欲求は、「Fascinating Rhythm」、「Breezin' Along With The Breeze」で満たされました。せつせつと歌う「P.S.I Love You」や軽くスイングした「Sometimes I'm Happy」(ベースのボーイング・ソロが微笑ましい)、「No More Blues」など聴きどころが多く、「Fascinating Rhythm」の出だしのドラムスやそれぞれ入るソロなど伴奏も工夫されています。
【しなの鉄道の車両】