先週の日曜日、安曇野市の実家で近くの専業農家に頼んで田植えを行いました。このところ気温が低い日が続いていますが、順調に成育してほしいものです。その日は、植え直しのために裸足で田に入りましたが、犀川から引いている水がたいへん冷たく感じられました。久しぶりに体を動かしたので疲れて甘いのものがほしくなり、ケーキやチョコレートを食べました。長野へ戻り、FAT JAZZを聴きました。
JACKIE McLEAN (ジャッキー・マクリーン)
FAT JAZZ (JUBILEE 1957年録音)
1970年代のジャズ喫茶では、ジャッキー・マクリーン(as)の人気は高かったのですが、僕は、音程がずれ気味で、せっつくようなリズムへの乗りに、はじめ馴染めませんでした。しかし、何度も聴いていると、癖になるというか、不思議に聴きたくなってきたのです。そのきっかけは、たまたま買ったジュビリー・レーベルの2作品です。ただし、1枚はアドリブの再発なので、ジュビリーへの録音は、当作品だけです。
「FAT JAZZ」という変わったタイトルの作品ですが、ジャケットには甘いのものばかりが写っているので、日本語では「太ったジャズ」という意味だろうかと考えながら再聴しました。セクステットによる演奏で、チューバが入るのが異色です。
メンバーは、マクリーン(as)、ウェブスター・ヤング(tp)、レイ・ドレイパー(Tuba)、ギル・コギンズ(p)、ジョージ・タッカー(b)、ラリー・リッチー(ds)です。曲目は、「Filide'」、「Millie's Pad」、「Two Sons」、「What Good Am I Without You」、「Tune Up」の5曲。「What Good Am I Without You」は遅いテンポのバラードです。
マイナー調のメロディーに、アルトサックスの甘く、せつない音色がよく似合います。「Filide」、「Two Sons」が、印象的なテーマに加え、マクリーンのアドリブが甘美です。チューバによるソロはないほうがいいと感想を抱いたものですが、「Two Sons」のテーマ部分など面白いアンサンブルになっていて、チューバが一定の役割を果たしていることにも気がつきました。ジョージ・タッカーのベースが強力です。
【田んぼ付近から北アルプス眺望】
ホームページの安曇野散策に、5月の烏川渓谷を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう 5月の烏川渓谷