長野県南部の飯田市に出張してきました。昼食には、その土地のものを出してくれるお店に行きましたが、「五平餅」、「山女魚の塩焼き」、「冷やし蕎麦」などが出てきました。「五平餅」は、甘辛いたれがたっぷりのっていて、美味しかった。「五平餅」は、木曽地方の特産だとばかり思い込んでいたので、飯田で出されたので驚きましたが、こちらの地方でも伝統食だとのことです。ベテランのサックス奏者による演奏を聴きました。
COLEMAN HAWKINS (コールマン・ホーキンス)
COLEMAN HAWKINS ENCOUNTERS BEN WEBSTER (Verve 1957年録音)
テナー・サックスは、ジャズの花形楽器で、スイング時代においても多くのスターが登場しました。その中の二人が顔を合わせたこのアルバムは、親しみやすいスタンダード曲の収録、そして同じ曲でソロをとりあっているので、二人のサウンドやスタイルの違いも味わえ、飽きのこないものです。たまには、スイング系のテナーを聴いてみようという時にも重宝する作品です。
コールマン・ホーキンス(ts)、ベン・ウェブスター(ts)、オスカー・ピーターソン(p)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)、アルヴィン・ストーラー(ds)という豪華メンバー。テナーの両巨頭がどういうプレイをしているかに興味が惹かれます。
曲目は、「Blues for Yolande」、「It Never Entered My Mind」、「Rosita」、「You'd Be So Nice To Come Home To」、「Prisoner of Love」、「Tangerine」、「Shine on Harvest Moon」で、コンチネンタルタンゴの名曲「Rosita」(La Rosita)が入っています。僕は、オランダのマランド楽団が演奏する「La Rosita」が好きだったので、はじめてこの曲名を見た時に、ホーキンスがタンゴをやっているのかと驚きました。
「Rosita」は、タンゴ演奏のようなリズムの強調はなくテナー・サックスに焦点をあてていて、ホーキンス(ts)、ウェブスター(ts)ともに最後まで哀切なメロディを際立たせています。「You'd Be So Nice To Come Home To」は、ベン・ウェブスター(ts)が先発で、テーマ、ソロと続けますが、息を洩らしながらの重厚なプレイで、この有名曲の数あるヴァージョンの中でも忘れ難いものです。「Prisoner of Love」、「Tangerine」と二人のベテランによる余裕あるプレイが堪能できます。ピーターソン(p)が、それぞれの曲でイントロをつけています。
【Rosita】
YouTubeにあるものを貼り付けました。このアルバムのヴァージョンです。
YouTube: BEN WESTER & COLEMAN HAWKINS.La Rosita
【五平餅】
五平餅とは、ご飯を多少粒が残る程度につぶした(半殺し)ものをわらじ型・眼鏡型に整え、甘めのタレを使い焼き上げたもの。五平餅は、お米が貴重とされていた時代にお祭りや祝い事の席などハレの日に食べられていました。タレは味噌またはしょうゆをベースしたものに、すりつぶしたくるみ、ゴマ、エゴマなどを加えたもの。
昼食をとった「かん田」で出された五平餅。味噌ベースにくるみなどが入ったタレでした。ボリュームもあり、美味でした。写真はボケています(笑)
馳走「かん田」の外観。
飯田市三日市場2109-1
電話0265-28-1818 「かん田」ホームページ