安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジミー・スミス CHRISTMAS COOKIN'

2011-12-24 22:01:01 | ヴァイブ、オルガン他

今夜は、クリスマス・イヴで、お子さんへのプレゼントやデコレーションケーキを用意した方も多かったのではないでしょうか。我が家では、クリスマスにケーキを買わなくなって久しいですが、なんとなく寂しくもあり、また、たまには食べたいので、今年は買ってもらいました。クリームの甘さが控えめで、イチゴがたくさんのって、大人向きの味でした。世のパパサンタさんは、今頃は一息ついている頃でしょうか。オルガンを弾くサンタさんのアルバム。

JIMMY SMITH (ジミー・スミス)
CHRISTMAS COOKIN' (Verve 1964年録音)

 Christmascookinjimmysmith

お昼頃から奥様が外出したので、珍しくピアノをいじりました。指がよく動くわけではありませんが、易しめのクラシックの他に「The Christmas song」などクリスマス関連の曲を適当に弾いて一人悦に入っていました。ピアノは、足でペダルを操作しますが、ハモンドオルガンやエレクトーンは、足を用いてベース部(伴奏)を弾きます。これは大変な作業で、それを見事にこなしている人は尊敬に値します。もちろん、ジミー・スミスは凄い。

2つのバンド編成が使われています。3曲が、ジミー・スミス(org)、クウェンティン・ウォーレン(g)、ビリー・ハート(ds)のトリオで、5曲が、ビリー・バイアースとアル・コーンによる編曲で、フレンチ・ホルン入りのビッグ・バンドが用いられ、スミス(org)、アーニー・ロイヤル(tp)、ジョー・ワイルダー(tp)、ジョー・ニューマン(flh)、ジミー・クリーヴランド(tb)、ケニー・バレル(g)、グラディ・テイト(ds)らがメンバーです。

曲は、「God Rest Ye Merry Gentlemen」(共に喜び過ごせ)、「Jingle Bells」(ジングル・ベルズ)、「We Three Kings of Orient」(我等東方の三人の王)、「The Christmas song」(クリスマス・ソング)、「White Christmas」(ホワイト・クリスマス)、「Santa Calus is Comin' to Town」(サンタが町にやってくる)、「Silent Night」(きよしこの夜)、「God Rest Ye Merry Gentlemen」。オルガントリオで演奏したのが、「Jingle Bells」、「Santa Claus is Comin' to Town」と2番目の「God Rest Ye Merry Gentlemen」の3曲。

全体にソウルフルですが、曲によりジミー・スミス(org)がアグレッシブに弾きまくっていることに驚かされます。はじめの「God Rest Ye Merry Gentlemen」は、スぺクタル映画音楽風のティンパニーではじまり、スミスがトリルでソロに入っていくところがスリリングでかっこいい。「Jingle Bells」と「Santa Calus is Comin' to Town」はトリオで演じられ、クウェンティン・ウォーレンが弾くギターが音色、旋律ともにブルージー。メル・トーメ作の「The Christmas Song」、アーヴィング・ヴァーリン作の「White Christmas」など聴いているうちに幸せな気分になってきます。

【ケーキとコーヒー】

ケーキには珈琲が合います。ごちそうさまでした。BGMは、ジミー・スミスの上記のものと、コレルリの合奏協奏曲集です。合奏協奏曲第8番ト短調は「クリスマス協奏曲」と呼ばれ、真夜中のミサ用に作られた曲です。しばし、クリスマス気分に浸ってみました。

 Christmascake201112

【コレルリ 合奏協奏曲集】

ヤロスラフ・クレチェク指揮カペラ・イストロポリターナ (NAXOS )

 Photo