安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アラン・ブロードベント EVERYTHING I LOVE

2012-06-17 09:24:55 | ピアノ

東京に住んでいる子供から、ハワイ旅行のお土産に、コナ・コーヒーをもらいました。僕の珈琲好きを知っていて送ってくれたものですが、このところドトールやコメダコーヒー店のブレンドの粉で淹れて飲んでいたので、嬉しいお土産でした。早速、飲んでみましたが、かなり美味しく、当分の間はこちらにします。ティータイムに似合うピアノ・トリオ作品です。

ALAN BROADBENT (アラン・ブロードベント)
EVERYTHING I LOVE (DISCOVERY 1986年録音)

  Everythingilovebroadbent

アラン・ブロードベントは、元々は、アイリーン・クラールの伴奏者として知ったピアニストですが、瑞々しい伴奏は、彼女の歌に相応しいものでした。近年は、ダイアナ・クラールの作品をはじめ、伴奏者としてばかりでなく、指揮、編曲など幅広く活躍しています。

僕は、歌伴ピアニストのアルバムが好きで、音の分離がよく音色がきれい、メロディーを大事にする、響きのよい調和のとれた和音を使用するなどの特徴があると思っています。ブロードベントもその一人ですが、ソロピアニストとして十分な実績があり、その枠に収まらないミュージシャンです。これは、Discoveryレーベルへの第1作ですが、最近国内盤でCDが復刻(WQCP-1151)されたので、取り上げました。

メンバーは、アラン・ブロードベント(p)、パター・スミス(b)、フランク・ギブソン(ds)。曲は、スタンダードの「Everything I Love」、「Speak Low」、「Lover Man」、「It Could Happen To You」、「Softly As in A Morning Sunrise」(朝日のようにさわやかに)、「You And The Night And The Music」(あなたと夜と音楽と)、ブロードベントの自作で「Continuity」、「Mendocino Nights」、「Don't Ask Why(For Irene Kral)」、そして、ジョン・コルトレーン作「Lazy Bird」の11曲。

アイリーン・クラールの歌伴では、ビル・エヴァンスからの影響を感じさせたのですが、ミディアム以上のテンポだとハード・バップ寄りです。「It Could Happen To You」、「Softly As in A Morning Sunrise」、「Lazy Bird」とスピード感のあるフレーズを用いて、アグレッシブな一面もみせます。ライナーによると、ブロードベントは、ソニー・クラークを好きなピアニストとして挙げているので、バビッシュなプレイも胸に落ちたのでした。「Don't Ask  Why」は、穏やかなバラード。

【Kona Coffee】

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