「ダリア」の花をいただいたので、飾ってみました。長野県の飯田・下伊那地区でも花卉栽培が行われているのは、こちらに来るまで知りませんでした。果樹のイメージが強い場所なので、意外でしたが、結構盛んなようです。「ダリア」は、花の一つ一つが大きくて見栄えもしますが、花瓶に入れると、一層引き立ちます。ダリアの花言葉は、「華麗」、「優雅」、「移り気」などですが、そんな感じの女性が横たわっているジャケット。
ZOOT SIMS (ズート・シムズ)
STRETCHING OUT (United Artists 1958年録音)
ジャケットの美女は、タイトル「Stretching Out」(手足をのばすこと)のとおりかなり寛いでいる様子です。大型コンボによるスイングセッションですが、カウント・ベイシー楽団のメンバーだったフレディ・グリーン(g)が参加していて、リズムが華やかで心地よい。乗りやすいテンポの「Pennies From Heaven」や「Bee Kay」では、座って聴いていられず、立ち上がって、ついステップを踏んでしまいました(笑)。
メンバーは、ハリー・エディソン(tp)、ボブ・ブルックマイヤー(vtb)、ズート・シムズ(ts)、アル・コーン(ts,bs)、ハンク・ジョーンズ(p)、フレディ・グリーン(g)、エディ・ジョーンズ(b)、チャーリー・パーシップ(ds)。ズートに注目が集まりますが、バリトンを吹くアル・コーンやお得意フレーズ連発のハリー・エディソンも目立ちます。
曲は、ブルック・マイヤー作「Stretching Out」、ビル・ポッツ作「Bee Kay」の他は、スイング時代からの有名曲で、ジミー・ラッシング(vo)の録音のある「Now Will You Be Good」、スタンダードといえる「Pennies From Heaven」(黄金の雨)や「King Porter」、「Ain't Misbehavin'」(浮気はやめた)で、全6曲です。
ベイシー楽団風のリズムに支えられて、ご機嫌なセッションが繰り広げられます。各人のソロの受け渡しがよく、「Pennies From Heaven」では、ハリー・エディソン(tp)のソロに続き、間髪いれずにズート・シムズ(ts)がスタートしますが、揺れをそのまま引き継いでいます。編曲もしっかりと施されていて、大型コンボならではのアンサンブルの面白さもあります。ミディアム・テンポの「Stretching Out」をはじめ、今回、誂えたオーディオ装置で、グリーンのリズムギターがよく出ているので、機器の大切さに改めて気づかされました。
【ダリア】
携帯で撮ったので、若干ボケていますが、掲載してみました。