安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョーン・レーガン JUST JOAN

2012-09-19 20:41:16 | ヴォーカル(E~K)

連休の合間をぬって、阿智村の治部坂高原のコスモス畑と平谷村の日帰り温泉「ひまわりの湯」に行ってきました。治部坂高原は、冬はスキー場になりますが、夏のシーズンは、リフトを動かしてゲレンデに植えた100万本のコスモスが楽しめるようになっています。家族連れや団体客などで賑わっていて、あちこちで風にたなびく可憐なコスモスをバックにして写真撮影が行われていました。可憐な歌が聴けるアルバム。

JOAN REGAN (ジョーン・レーガン)
JUST JOAN (DECCA 1956年録音)

 Justjoanjoanregan

1950年代の英国の有名女性歌手は、自らのヒット曲以外に、アメリカンスタンダードを録音しています。ミュージカルや映画で使われた歌は、彼女らにも魅力があったのでしょう。例えば、イヴ・ボズウェルがそうですが、今回のジョーン・レーガンもヒット曲を放った他に、スタンダードを収録したこの作品を残しています。僕のものは、紙ジャケットCDですが、最近廉価盤CDで再発されたようです。

ジョーン・レーガンは、1928年の生まれ、53年にデッカと契約し、「Ricochet」が同年12月に初ヒットし、その後も57年にHMVから出した「May You Always」などヒットを続々と飛ばしました。59年には、テレビ番組のホストを務めたり、ロンドン・パラディアム劇場のショーに出演。1980年に米国に移住するが、84年風呂場で転倒して半身不随になるもリハビリに励み、英国に戻り再び舞台に立つとともに90年代には録音も残しています。短い要約ですが、波乱万丈の人生です。

伴奏は、弦が入ったオーケストラで、バラード集といってもいいもの。「It Could Happen to You」、「When I Grow Too Old To Dream」、「I Know Why」、「I've Got A Feelin' You're Foolin'」、「Deep in A Dream」、「Home」、「Sinner Or Saint」、「That Old Feeling」、「All The Things You Are」、「Someone To Watch Over Me」、「Never In A Million Years」、「For All We Know」の12曲。スタンダードばかりですが、「I Know Why」や「Never In A Million Years」といった今ではあまり歌われないものも入っています。

メロディを慈しむようにストレートにしっかりと歌っています。清々しくて、テンポの遅い曲でも全くだれることなく歌いきっていますし、可憐さも持ち合わせていて、ちょっとドリス・デイを想いおこしました。気品溢れる「I Know Why」や「Deep in A Dream」、軽くリズムに乗った「I've Got A Feelin' You're Foolin'」、ギターだけの伴奏による出だしが絶妙な「For All We Know」など、秋の夜長にじっくりと聴きたい作品です。

【治部坂高原】
100万本のコスモスガーデン。冬(12月中旬~3月末)は、スキー場になります。
所在地:長野県下伊那郡阿智村なみあい
問合せ先:治部坂観光株式会社 0265-47-1111

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