安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アート・ペッパー ART PEPPER +ELEVEN

2012-09-16 08:33:26 | アルト・サックス

この頃、左足の足裏、くるぶしのあたりが痛いので、友人の医者に診てもらったら、加齢のせいもあるけど、体重が増え過ぎなので、ゆっくりでいいから歩いて、体重を減らせとの指示。指示に従い、朝の散歩を再開しました。ゆっくりと歩くと普段目に留まらないものも視界に入ってきて、りんご並木のリンゴが近隣の中学生の手入れを受け、たくさんの実を付けていました。収穫もまもなくでしょうか。沢山のミュージシャンが参加したアルバム。

ART PEPPER (アート・ペッパー)
ART PEPPER+ELEVEN  (CONTEMPORARY 1959年録音)

 Eleven_art_pepper

リンゴの生育状況は、まあまあ順調のようですが、心配なのは、国内有数の産地である下伊那地方の「マツタケ」です。気温の低下と同時に、雨が必要ですが、このところほとんど雨が降らないので、マツタケが出るかどうか気がかりです。焼き物、すき焼きなど、飯田に来て以来、最も楽しみにしている食べ物なので、たくさん採れればよいのですが。

アート・ペッパー名義の作品ですが、もう一人の主役が編曲のマーティー・ぺイチです。バンドの編成は、tp2、tb2、Frh1、as1、ts1、bs1にリズム3の11人に、ソロイストとしてペッパー(as,ts,cl)を入れて全部で12人。バンドには、ジャック・シェルドン(tp)、ハーブ・ゲラー(as)、ビル・パーキンス(ts)、メド・フローリー(bs)ら西海岸の名手が揃っています。編曲、録音とも西海岸らしい、よくはずむ明るめの音作りです。

副題に「Modern Jazz Classics」とあるように、ジャズメンの書いた有名曲を収録しています。「Move」、「Groovin' High」、「Opus de Funk」、「'Round Midnight」、「Four Brothers」、「Shawnuff」、「Bernie's Tune」、「Walkin' Shoes」、「Anthropology」、「Airegin」、「Walkin'」、「Donna Lee」の12曲。CDには、Walkin'の別テイク2とDonna Leeの別テイク1が収録されています。ジミー・ジェフリー作「Four Brothers」とパーカー作「Donna Lee」が入っているのが嬉しい。

ビッグ・バンドや大型コンボのファンは、少ないかもしれませんが、サックス・セクションを中心としたハーモニーの美しさ、面白さは、ジャズの魅力の一つで、たまに無性に聴きたくなります。アート・ペッパーのソロは、「Move」や「Four Brothers」など、音色、フレーズがどの曲でも素晴らしく、力強くスイングもしています。加えて「Groovin' High」や「Four Brothers」におけるハーモニーの魅力にも惹きこまれます。続いて、カウント・ベイシー楽団の「Breakfast Dance and Barbeque」(Roulette 1958年録音)も聴いて、万華鏡のような音の洪水を浴びました。

【飯田市りんご並木】

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