飯田市とその周辺では、いまちょうどお祭りのシーズンに当たっています。神輿が出て練り歩くのですが、それに必ず付け加わるのが、花火です。このごろ週末の土曜日は、どちらかで花火が上がっていて、先週の土曜日は、愛宕神社のお祭りで、近くで花火が打ち上げられて、マンションまで轟音が伝わってきました。轟音は出さないドラマーです。
LAWRENCE MARABLE (ローレンス・マラブル)
TENORMAN (JAZZ WEST 1956年録音)
ドラマーの中には、わき役に徹した人もいます。その代表としてすぐ頭に浮かぶのは、デイヴ・ベイリーですが、ローレンス・マラブルもその一人です。これは、マラブル唯一のリーダー作であるものの、ジェームス・クレイ(ts)を紹介したもの。マラブルは、80年代にはチャーリー・ヘイデン(b)のカルテット・ウェストに参加するなど、長く西海岸のトップドラマーとして活躍しました。
ハードバップファンに人気がありますが、その主な理由は、ソニー・クラーク(p)が参加していて、3曲のオリジナルを提供しているところにあります。メンバーは、ジェームス・クレイ(ts)、ソニー・クラーク(p)、ジミー・ボンド(b)、ローレンス・マラブル(ds)。クレイは、20歳でダラスから西海岸にやってきたばかりですが、マラブルにプレイを認められて、この録音が実現しました。
曲は、スタンダードの「The Devil and The Deep Blue Sea」(絶体絶命)、「Easy Living」、「Willow Weep For Me」(柳よ泣いておくれ)、「Lover Man」に、ハーブ・ゲラー作「Airtight」、ソニー・クラーク作が3曲で、「Minor Meeting」、「Three Fingers North」と「Marbles」の全8曲。名曲「Minor Meeting」や、ワーデル・グレイ、ビル・パーキンス(ts)に名演がある「Easy Living」の演奏が注目されます。
マラブル(ds)は、ピアノ・ソロのバックではブラシで対応し、テンポの早い「Three Fingers North」では、短いながらソロを決めるなど、柔軟なプレイぶり。クレイ(ts)は、「Easy Living」をはじめ、黒い音色で、同一フレーズの繰り返しなどを行い、グルーヴィー。「Minor Meeting」は、「ソニー・クラーク・トリオ」(Time)で知った曲ですが、上昇と下降を用いたテーマは、マイナー調でもあり、一度聴くと忘れられません。ここでは、テーマはテナーで奏され、クラーク(p)のソロは、後年のニューヨーク時代より明るめ。
【愛宕神社のお祭りの花火】
マンションのベランダから撮影したもの。土曜日にもかかわらず、仕事の関係で、遅く帰宅したので、終了間際でした。両隣では、ベランダで、宴会をやっていてマンション内は賑やかでした。