先週、飯田市のライブハウスcanvasで、canvasと、しんきん南信州地域研究所の主催で、キャンパセッションが行われました。話題提供、ミニライブ、わいわいがやがや個別トークといった内容で、僕は話題提供に単身赴任している飯田市の印象を話しました。30人ほど集まったのですが、30年ぶりにあった高校の同級生やボブ・ゴードンが好きなジャズファンなどと話ができて、面白い時間を過ごすことができました。その同級生は、ロック好きになっていて、昔は、ピアノ・トリオなどジャズを聴いていたので、驚きました。ヨーロッパのピアノ・トリオです。
ROB MADONA (ロブ・マドナ)
I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD (OMEGA 1976年録音)
オランダのピアニスト、ロブ・マドナのアルバムですが、日本の澤野工房から再発されて、注目された作品です。オランダ原盤は、どういう理由かわかりませんが回収され、ほとんど出回っておらず、テープを買収して発売をしてくれた澤野商会に感謝です。ディスク・ユニオン渋谷店がオランダ原盤をセールに出していましたが、値段は8万円でした。当然、僕のものは再発CDです。
ライナーノートによると、ロブ・マドナは、もともとバップ系の演奏をしていたところ、ビル・エヴァンスの奏法を取り入れて、新しい自己のスタイルを確立した力作だとのことです。演奏全体は、そんな感じですが、エヴァンスほどメリハリをつけず、もっとふわっというか、タッチにしても和音にしても柔かめな響きです。
メンバーは、ロブ・マドナ(p)、Koos Serierse(b)、Erik Ineke(ds)。曲は、スタンダードの「The End of A Love Affaire」、エリントンの「I Got It Bad and That Ain't Good」、サド・ジョーンズ作「Quietude」、ビリー・ストレイホーン作「Upper Manhttan Medical Group」(略して「U.M.M.G」)、ガレスピーの「Con Alma」、コルトレーンの「Like Sonny」、そして、メンバーのロブ・マドナ作「P. J.」と「Let Me Know」、Koos Serierse作「Lima A Princess」の9曲。ジャズオリジナルが目立ちますが、知られた曲が多いです。
最初の曲、「The End Of A Love Affaire」では、マドナ(p)が、右手で「タラララー」と入りますが、タイミング、フレーズがよく、この導入部から最後まで聴きどころが多く、このトラックを気にいりました。「U.M.M.G」では、Serierse(b)のベースがよく伸びる音でソロをとるなど、このべーシストも印象に残ります。「Like Sonny」は、バビッシュさばかりでなく、イントロ、テーマそしてマドナ(p)のソロと洗練されていて、抒情的でもあり、ジョン・コルトレーンの演奏とは随分異なりますが、このヴァージョンも悪くありません。
【PLAT】
しばらく前に訪れたジャズ&アートのカフェPLATです。中は広々としていて、ピアノなど楽器を備え付けてあり、ライブも開催しています。長野県上伊那郡箕輪町にあり、中央道伊北インターから近いので、諏訪市や松本市近辺からも行きやすいのではないでしょうか。ホームページに記事を載せたので、そちらもご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ジャズ喫茶 PLAT
JAZZ&ART CAFE PLAT
所在地:〒399-4601 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪7925-1
定休:日曜日
電話:0265-98-6731