先週の土曜日、豊丘村在住の友人の案内で、マツタケ採りに行ってきました。長野県下伊那地方は、シーズンはじめは調子が良かったのですが、今月の10日を境に、雨不足なのか、ほとんど採れなくなっています。森林浴だけかなと言いながら、森の中を1時間ほど探索したところ、7~8本のマツタケの群落を発見しました。大きく傘が開いていて、取り残しですが、ビギナーズ・ラックとはいえ、自力で見つけたので、嬉しさもひとしおでした。賑やかなものがいいと、帰宅後はアル&ズートを。
AL COHN (アル・コーン)
AL AND ZOOT (CORAL 1957年録音)
正確には、「AL COHN QUINTET featuring ZOOT SIMS」なので、二人の双頭チームによるアルバムです。アル&ズートと呼ばれて、いくつものアルバムを録音していますが、最も知られているのは、「A Night At The Half Note」(United Artist)ですが、このアル・コーン名義のものもよく聴かれていると思います。
メンバーは、アル・コーン(ts, cl)、ズート・シムズ(ts, cl)、モーズ・アリソン(p)、テディ・コティック(b)、ニック・スタビュラス(ds)。一応、テナー・サックスのバトルといってもいいのですが、協調しているので、そういう色彩は薄いです。気楽に聴いているうちに、アルとズートのどちらが演奏しているかわからなくなることもありますが、音色が固く、よりメリハリをつけた方がアルで、柔軟な方がズートだと聴き分ければ、概ね当たっています。
曲は、スタンダードとアル・コーンの自作です。スタンダードないし準スタンダードが、「It's A Wonderful World」、「You're A Lucky Guy」、「Just You, Just Me」、アル・コーンの自作が、「Brandy And Beer」、「Two Funky People」、「Chasing The Blues」、「Halley's Comet」、「The Wailing Boat」で全8曲。「Barandy And Beer」は、「ブランデーとビール」ですが、お酒好きなズートを意識しての命名かもしれません。
スインギーで肩の凝らないセッションで、二人の掛け合いも協調性に富んでいます。「Two Funky People」では、二人がクラリネットを吹いて、なかなかブルージーです。「The Wailing Boat」は、スピード感が溢れています。二人のソロを比較すると、ズートの滑らかさ、フレーズの切れの良さが際立ちます。「Just You, Just Me」は、レスター・ヤングに名演がありますが、その後継者の二人もよどみのないプレイでスイングし、ドラムスとテナーのやりとりも楽しい。
【マツタケ採り 豊丘村】
採ったマツタケは、とりあず「焼きマツタケ」と、うどんにマツタケを入れて少しだけ煮た「マツタケうどん」(薄味にしました)にしてみました。父がパクパクと美味しいといって食べてくれましたが、実際、採れたての肉厚なマツタケの味は、香りや食感とともに最高でした。