安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

クリフォード・ブラウン STUDY IN BROWN  MORE STUDY IN BROWN

2013-12-25 21:24:32 | トランペット・トロンボーン

一昨日、長野県松本市のまつもと市民芸術館で行われた、まつもと市民オペラ第4回公演、ビゼー作「カルメン」を観に行ってきました。この公演のことは、僕の職場に、合唱で出演する人がいて、彼から教えてもらいました。地元の合唱団やオーケストラに、キャストとして参加したのは、カルメンに腰越真美、ドン・ホセに高田正人、エスカミーリョに青山貴、ミカエラに天羽明恵といった日本のトップクラスでした。終盤に近づくにつれて、熱演、熱唱が続き、力のこもったいい舞台でした。ジャズの方もクラシックで。

CLIFFORD BROWN (クリフォード・ブラウン)
STUDY IN BROWN  (EMARCY 1955年録音)
MORE STUDY IN BROWN (EMARCY 1954年、1955年、1956年録音)

   Studyinbrowncd     Morestudyinbrown

年末年始は、親しんできたジャズの名盤を主に聴いています。クリスマスの今日では、少し早いのですが、オペラの熱演を聴いたら熱い演奏が聴きたくなりこの2枚を取り出しました。正確には、クリフォード・ブラウンとマックス・ローチグループの演奏ですが、ブラウン名義にしました。「Study In Brown」は、学生時代に初めて聴きましたが、オールド・ベイシー・バンドで馴染んでいた「チェロキー」の演奏のモダンさにびっくりしたのをよく覚えています。

メンバーは、「Study In Brown」の方が、クリフォード・ブラウン(tp)、ハロルド・ランド(ts)、リッチー・パウエル(p)、ジョージ・モロウ(b)、マックス・ローチ(ds)。発掘音源で、6つのセッションが収録されている「More Study In Brown」の方は、1956年に録音された3曲で、ランドの代わりにソニー・ロリンズ(ts)が参加しています。

曲は、「Study In Brown」が、「Cherokee」(チェロキー)、「Jacqui」、「Swingin'」、「Lands End」、「Sandu」、「Gerkin For Perkin」、「If I Love Again」、「Take The "A" Train」(A列車で行こう)の9曲。「More Study In Brown」は、「I'll Remember April」(四月の思い出)、「Junior's Arrival」、「Flossie Lou」、「Mildama」、「Jordu」(ジョードゥ)、「These Foolish Things」、「Lands End」、「The Blues Walk」の8曲。ブラウンらのオリジナルが主です。

クリフォード・ブラウン(tp)のソロは、テンポの緩急にかかわらず、まるであらかじめ作曲されたかのような素晴らしい旋律になっているので、ジャズってすごいなと学生時代の僕は感嘆しました。しかし、その後多くのレコードを聴いていくと、そのようなことは、ほんの限られたミュージシャンにしかできないことなのだと気付かされました。

どれも輝かしい演奏ばかりですが、「Study In Brown」の方では、「Cherokee」、「Sandu」、「If I Love Again」、「Take The "A" Train」を、また、「More Study In Brown」の方では、ソニー・ロリンズ(ts)入りの「I'll Remember April」と、ブラウン(tp)に加えハロルド・ランド(ts)も縦横無尽のソロをとる「The Blues Walk」をことに気に入っています。

【まつもと市民オペラ カルメン】 

この公演を教えてくれた彼によると、カルメンの合唱部分は難しくて、たいへんだそうです。細部はわかりませんが、本番はうまくいったのではないかと思いました。指揮は大勝秀也、台詞・演出は加藤直でした。

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