ファビオ・ルイージ指揮NHK交響楽団の演奏会が高崎で開催されたので、聴いてきました。ピアノソリストのエレーヌ・グリモーが来日できず変更になりました。
チラシ表。エレーヌ・グリモーは、コロナ感染で来日できず、ピアノのソリストが変更になりました。
(出 演)
指揮:ファビオ・ルイージ(NHK交響楽団首席指揮者)
ピアノ:アレッサンドロ・タヴェルナ
管弦楽:NHK交響楽団 (コンサートマスター:篠崎史紀)
ファビオ・ルイージさんは、1959年イタリア・ジェノバ出身。現在、デンマーク国立響首席指揮者、ダラス響音楽監督、2022年9月からN響首席指揮者。2023年8月に任期が3年間延長され、2028年3月までとなった。チューリヒ歌劇場音楽総監督、ウィーン響首席などのポストを歴任、録音多数。アレッサンドロ・タヴェルナさんは、1983年イタリア・ヴェネチア出身。2009年リーズ国際ピアノ・コンクール第3位。ミラノ・スカラ座フィル、ミュンヘン・フィルなどと共演。2021年11月にN響公演に初登場。詳しくは下記をご覧ください。
(曲 目)
シューベルト / イタリア風序曲 第2番 ハ長調 D.591
シューマン / ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
第1楽章 アレグロ・アフェットゥオーソ
第2楽章 インテルメッツォ:アンダンティーノ・グラツィオーソ
第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ
(アンコール アレッサンドロ・タヴェルナ(p))
バッハ(ペトリ編) / 羊は安らかに草をはみ
〈休憩〉
ベートーヴェン / 交響曲 第7番 イ長調 作品92
第1楽章 ポコ・ソステヌートーヴィヴァーチェ
第2楽章 アレグレット
第3楽章 プレスト、アッサイ・メノ・プレスト
第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ
(感 想)
特に前半が印象に残りました。シューベルトの「イタリア風序曲」は、初めて聴きましたが、歌謡性に富んだ明るい曲で、ロッシーニの影響を受けているとはいえ、ちょっと驚きました。また、シューマンのピアノ協奏曲は大好きな曲ですが、期待に違わない、良い演奏でした。
前半の2曲は、木管楽器が活躍するものですが、N響の木管陣が音色と言い節回しといい、目の覚めるような演奏ぶりでした。演奏者は、多分、吉村結実(オーボエ)、神田寛明(フルート)、伊藤圭(クラリネット)さんだと思います。
ピアノ独奏のアレッサンドロ・タヴェルナさんは、端正でしっとりした弾きぶりで、アンコール曲の美しさも含めて、すごく楽しめました。ファビオ・ルイージさんですが、ベートーヴェンの交響曲第7番を早めのテンポで、エネルギッシュに振っていて、場内はブラボーの嵐で終演に。
(出演者のプロフィール)
【NHK交響楽団ホームページ】
NHK交響楽団/NHK Symphony Orchestra, Tokyo (nhkso.or.jp)
(あらかじめ聴いたCD)
ロベルト・シューマン「ピアノ協奏曲」。ベアトリーチェ・ラナ(p)、ヤニック・ネゼ=セガン指揮ヨーロッパ室内管弦楽団(2022年録音)。ロベルト・シューマンの奥さんのクララとロベルトの協奏曲を収録したCDで、目下気に入っています。
ベートーヴェン「交響曲第7番」。カルロス・クライバー指揮フィーン・フィル(1975年録音)。有名な録音です。
名古屋にも来てくれるピアニストですが残念です。コロナの後遺症などなく回復してほしいです。
僕は、まだ演奏を聞いたことがありません。2018年は、肩故障のため来日中止で聞けませんでした。
CDや映像からは、女性のピアノの品やかさがあり、曲の最後まで力強く弾ききるピアニストだなと思い一度聞いてみたかった。
僕もエレーヌ・グリモーの演奏を楽しみにしていたので、来日できなかったのは、とても残念でした。代役のタヴェルナさんは、良い演奏をしたとは思いますが、カリスマ度が違いますので、是非、聴いてみたかったところでした。
僕はジャズを聴くことが多く、クラシックの実演はそう聴いていないので、一つ一つの公演が貴重な機会です。長野県に住んでいると、クラシックの演奏会の公演会場が遠く、時間と費用が嵩むので、高崎くらいまでにしています。名古屋だとよいですね。今回のN響の演奏は良かったです。
拙ブログをご覧いただき、コメントもありがとうございます。