お世話になっている取引先の方が、東京に転勤することになり先日送別会を催しました。急な転勤なものの、ご栄転なので本人は終始明るかったのですが、善光寺のご開帳(4月5日~5月31日)に長野にいられないのが残念だとのこと。「牛に曳かれて善光寺まいり」は東京からは新幹線だと再開を約束しました。「Take The A Train」が収録されたアルバムです。
ELLIS LARKINS (エリス・ラーキンス)
IN AN ELLINGTON MOOD (Storyville 1955年録音)
新幹線も列車ですが、列車にからんだ曲を挙げると、「Chattanooga Choo Choo」、「Night Train」、「Gravy Train」そして「Take The A Train」がすぐに浮かんできます。「A Train」はもちろんデューク・エリントン楽団のナンバーですが、多数の人が録音をしています。今日はエリス・ラーキンスのピアノです。
エリス・ラーキンスは、エラ・フィッツジェラルドの「Songs in a Mellow Mood」(Decca)の伴奏ピアニストとして記憶されます。ヴォーカル・コーチも務めていたので、どちらかというと伴奏が主ではないかと思われがちですが、コンコードレーベルにも録音があり、リーダーアルバムがたくさんあります。
エリントン・ナンバーを、ラーキンスとビヴァリー・ピア(ベース)の二人で演奏したもので、曲目は、「Mood Indigo」、「Do Nothin' Till You Hear From Me」、「I'm Beginning to See The Light」、「Caravan」、「Tak The A Train」、「Don't Get Around Much Anymore」など有名曲がほとんどですが、「Everything But You」も入っています。
美しい音でおなじみのメロディーを聴かせてくれます。装飾音をつけたりしていますが、アドリブにしても跳躍のないもので心地よく聴け、深夜にも最適です。「Take The A Train」のイントロは独自のもので興味をそそられますし、「Everything But You」や「Don't Get Around Much Anymore」もよかった。
今日の善光寺境内です。右側はコーヒーを飲みに入ったレストランの楽茶レンガ館。フレンチが美味しくて安いです。
ホームページにジョニー・コールズ(トランペット)を掲載しました。時間があればご覧ください。 モダンジャズやヴォーカルを聴こう ジョニー・コールズ
転勤の時期を迎えましたが、列車での旅立ちを見送るときは感慨一入です。若い頃、列車の人となったことを想いだし、エリス・ラーキンスの「A Train」が流れたら涙するでしょう。ホームの蔭で泣いてくれる可愛いあの娘がいたわけではありませんが・・・(笑)
ジョニー・コールズとは嬉しいですね。レイ・チャールズのバンドで来日したときに聴きました。小柄ながら音は大きく、まさにウォーム、耳はコールズに、目はコーラスガールの脚線美に釘付けでした。(笑)
ジョニー・コールズの実演を聴いたとはうらやましいです。大物歌手のバックバンドは侮れないですね。B.B.キングのバックバンドのメンバーが出ているジャムセッションを聴いたことがありますが、迫力のあるすごい音でスイングしていました。
そういえば、札幌駅は平面のホームの数が多く、特急列車の本数も多いので、駅らしい駅だと行くたびに思います。当然ですが、見送ってくれる人はいません(笑)
気品に溢れ、あまり激しくない演奏が大好きです。
エリス・ラーキンスに関心をお持ちだとは嬉しいです。僕は歌の伴奏の上手なピアニストに関心があって、いくらか集めたことがありました。ラーキンスも音のきれいなピアニストですね。