安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ウィントン・ケリー「FINAL NOTES」、星乃珈琲店松本村井店で、珈琲タイム。

2024-02-18 19:30:00 | ピアノ

星乃珈琲店松本村井店に初めて寄りました。星乃珈琲店は、長野県内では松本市に2店舗あるだけです。レアチーズケーキとブルーマウンテンブレンドを注文し、読書して寛ぎました。寛ぎ時間に聴いたアルバム。

WYNTON KELLY (ウィントン・ケリー)
FINAL NOTES (VEE JAY 1968年録音)

   

ウィントン・ケリー(p, 1931~1971年)は、1959年春から63年までマイルス・デイヴィス・グループのメンバーで快演を残していますが、退団後の演奏には、否定的な見方も多く、評論家の粟村政昭さんは、『彼を知るファンを嘆かせるばかりだ』と書いています。僕は、それは言い過ぎだと、昔から思ってきました。

メンバーは、ウィントン・ケリー(p)、ジョージ・コールマン(ts)、ロン・マクルーア(b)、ジミー・コブ(ds)。コールマン(ts)は、マイルス・デイヴィスのバンドで、ケリーと一緒でしたし、コブ(ds)は、10年間ほどケリーと共演してきています。マクルーア(b)は、直前までキース・ジャレット・トリオでツァーを行っていた新人。

曲目は、次のとおり。

1 Intorduction
2 Unit 7 (Sam Jones)
3  Piano Interlude (Wynton Kelly)
4  The Surrey With the Fringe on Top (Oscar Hammerstein Ⅱ,  Richard Rodgers)
5  On the Trail (Ferde Grofe)
6  Mr. P.C. (John Coltrane)
1と3のトラックは、ごく短く、1は26秒、3は16秒。カルテットで演奏された曲目は、演奏時間が長く、2「Unit 7」が24分47秒、4「The Surrey with the Fringe on Top」が20分29秒などとなっています。

1968年9月22日に行われたコンサートを収録したもので、主催はレフト・タイム・ジャズ・ソサエティという団体。同じコンサートからは「In Concert」というアルバムも発売になっています。それぞれの曲が長く、「Unit 7」や「Surrey with The Fringe on Top」をはじめ、ケリーの素晴らしくスイングする演奏が聴けます。マイルスバンド在籍時代のイマジネイティヴなソロはやや影を潜めた感はありますが、スリルに富んだ演奏は、ジャズの醍醐味に溢れていて、晩年のケリーもよいです。

   

ジャケットにあるケリーの写真。

(参考)本作品から「Unit 7」が聴けます。

Unit 7 (Live) (youtube.com)

(安曇野市宅で聴いているところ)

飾ってあるレコードは、いずれもケリーのリーダー作で、右から「Comin' in The Back Door」(Verve、オリジナル盤)、本作「Final Notes」(Vee Jay 国内盤)、ウェス・モンゴメリー(g)との双頭作「Live at The Half Note(Verve, オリジナル盤)。「Comin' in The Back Door」は、企画ものと思われ、つまらない。

【粟村政昭著「ジャズ・レコード・ブック」】

   

1968年初版発行で、僕は1974年に購入しています。当時、ジャズレコードのディスクガイドとして広く読まれていて、僕も、一時期、この本を参考にレコードを収集していました。

(ジャズ・レコード・ブックからウィントン・ケリーの項目)

   

   

僕が所持しているレコードに○をつけてあります。

【星乃珈琲店 松本村井店】

住所:長野県松本市村井町北1-3-15
電話:0263-87-5772
ホームページ:星乃珈琲店 松本村井店 - 平田/カフェ | 食べログ (tabelog.com)
       星乃珈琲店 オフィシャルサイト (hoshinocoffee.com)

外観、入口

店内。天井が高く、広々としています。

自家製ケーキのメニュー。濃厚レアチーズケーキを注文。

珈琲は、あこがれのブルーマウンテンブレンドにしました。

チーズケーキと珈琲。

ブルーマウンテンブレンド。

濃厚レアチーズケーキ ラズベリーソルベ添え。『クッキー生地に乗ったレアチーズケーキはほどよく酸味が立ち、しっとり濃厚』だそうです。

ラズベリーソルベが添えられています。

星乃珈琲店の特徴は、ドトール系列のお店ではあるものの、「ごはんもの」があるところでしょうか。ビーフカレーを食べている方もいました。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
WYNTON KELLY・FINAL NOTES  (mobu)
2024-02-20 07:55:10
ゲストのGeorge Coleman、
なかなかいいブロウでした。 
87才時のライブアルバムが出ていたり
しますし、長きにわたって活動されて
いますが、音源当たったことは
ありませんでした。 
パーカー派だったんですね。
フリーの方かと思っていました。
それは、オーネット・コールマン(笑)。
ウイントン・ケリーも早逝していますが、
このようなライブ・アルバムは
初めて聴きました。
ヴィー・ジェイ・レーベルも、
勢いで出しちゃえみたいな気骨を
感じます。
「スリルに富んだ演奏は、
ジャズの醍醐味」おっしゃる通り
ライブのいい面が出ていると思います。
配信で聴きました。
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Unknown (azumino)
2024-02-20 22:51:25
mobuさん こんにちは

ウィントン・ケリーは、大好きなピアニストなので、学生時代から、彼のレコードは集めていました。著名なジャズ評論家だった粟村政昭さんの、見解もわかる気もするのですが、そこまで言うかという想いが、昔からあります。

このアルバムですが、今でいう発掘もので、長いブローイングセッションが聴けます。ジョージ・コールマンですが、ソロに勢いがありますが、我が道を行くという感もあります。ケリーの元気な姿を捉えていて嬉しいアルバムです。

コメントありがとうございます。
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