安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

澤 和樹著「教養として学んでおきたいクラシック音楽」(マイナビ新書)を読みました。

2022-11-25 19:30:00 | 読書

書店で新書の棚を見ていたら、澤 和樹著「教養として学んでおきたいクラシック音楽」が目についたので購入しました。

   

表紙。

(著者紹介)

1955年和歌山市生まれ。1979年東京藝術大学大学院修了。ロン=ティボー、ヴィエニアフスキ、ミュンヘンなどの国際コンクールに入賞。イザイ・メダル、ボルドー音楽祭金メダル受賞など、ヴァイオリニストとして国際的に活躍。1990年澤クヮルテット結成。1996年指揮活動開始。2004年和歌山県文化賞受賞。東京藝術大学音楽学部教授、音楽学部長を経て2016年4月より東京藝術大学長。英国王立音楽院名誉教授。

(内容の紹介)

クラシック音楽は、とても良いものです!
格調高い音楽を、もっと知りたい、その知識を深めたいという期待にお応えできるように、ヴァイオリニストで東京藝術大学の学長である、澤 和樹先生にわかりやすく、楽しく、解説していただきました。
演奏者としてのご自身の経験と教育者としてのお考えも踏まえたうえで、クラシック音楽の美しさ、楽しさ、すばらしさを、この本を通じてご理解いただける一冊になっています。  

【大まかな目次。著者が挙げられたもので、azuminoが聴きたい曲・演奏者】

第1章 クラシック音楽とは何か?

第2章 おすすめクラシック音楽・名曲カタログ ~バロック・古典派編~
       バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲
    モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番・第21番、ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲

第3章 クラシック音楽家として生きるということ

第4章 おすすめクラシック音楽・名曲カタログ ~ロマン派から近現代音楽まで~
     ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
          チャイコフキー:弦楽セレナーデハ長調
     フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
     ビゼー:交響曲ハ長調
     ドビュッシー:映像(ピアノ曲・管弦楽曲)
     ラヴェル:ダフニスとクロエ

第5章 演奏会に行ってみよう

第6章 もっと聴こう、クラシック音楽
    「巨匠の名演で聴く」 
     ヤッシャ・ハイフェッツ(vn) サン=サーンス:『序奏とロンド・カプリチオーソ』
     マルタ・アルゲリッチ(p)    プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
     カルロス・クライバー(指揮)  全て
     管弦楽団 ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、チェコ・フィル(著者お気に入り)、
          ロイヤル・コンセルトヘボウ
    「注目の若手」
     沖澤のどか(指揮)、鈴木優人(指揮)、グスターヴォ・ドゥダメル(指揮)

第7章 これからもクラシック音楽は生き続ける 

(感 想) 

ヴァイオリニストで東京藝大学長の著者(澤 和樹さん)が、第2章、第4章及び第6章で挙げている推薦曲や演奏家を知って、CD購入の目安にするつもりで読み始めました。それらに加え、第7章の、芸術とクラシック音楽の今後に関する記述が印象いものでした。

第2章や第4章に記された曲は親しみやすいもの中心で、フランクなどフランスの作曲家のものも挙げてあり、嬉しくなりました。第6章では、チェコ・フィルを高く評価していて、同オケのCDを聴いてみたくなりました。指揮者の沖澤さんと鈴木さんの名前が挙がっているので、この二人の活動に注目したい。

第7章は、東京藝大の卒業生の就職対策、音楽を習う子供に対する支援、音楽を医療に生かすなど社会貢献、芸術愛好者を増やすための対策など、現在の取り組みや抱負などが記され、感心するとともに、興味を抱きました。良書です。  

(文中の写真から)

    

   

   



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読みます! (6x6)
2022-11-26 06:59:42
おはようございます。
早速購入して読んでみたいと思います。
ここ10年ほど、クラシックも聴きたいなと思いつつ、全く知見がないので、どこから手をつけて良いのか困惑していました。
中古レコード屋さんで、もはや無料(ただ)のような値段でクラシックのレコードが売っています。10枚くらい買って帰ろうかなと思ったことも多々。参考になりそうです。

追伸:今は休業中ですが、一関のジャズ喫茶ベイシーでは営業前にクラシックを掛けてウォーミングアップするそうです。
返信する
Unknown (のん)
2022-11-26 10:57:49
こんにちは。
この本に興味持ちました。
読んでみたいと思います。
情報ありがとうございます。

ラジオは聴かれますか?
ラジオ深夜便のファンです。
朝5時からのFM-NHK
「弾き語りフォーユー」から
「古楽の楽しみ」になりました。
朝から心地いい時間です。

今日土曜日朝8時~
「石丸謙次郎の山カフェ」
お気に入りです。
聴き逃しでゆっくりひとり時間を♪

音楽のある生活はいいですよね♪
電子キーボードが冬眠中。
そろそろ起こしてあげないと(笑)
のん
返信する
わかりやすく内容も充実 (azumino)
2022-11-26 21:07:09
6x6さん こんばんは

クラシックの本は、評論家やディレッタントが書いた専門的なものか、よく知られた名曲ばかり紹介したものか、二極分化しているように思います。

その点、この本は、初心者むけでもあるし、クラシック音楽好きな人にも気づきを与えてくれる、内容充実のものだと思いました。

東京藝大の学長が、何を考えているのかも、ちょっと書いてあって、興味が湧きました。
コメントありがとうございます。
返信する
Unknown (azumino)
2022-11-26 21:16:45
のんさん こんばんは

ラジオは聴いていないのと、朝は早く起きないので、「古楽の楽しみ」、「山カフェ」は聞いたことがありません。もっとも、石丸謙次郎さんの本は買って読みました。どちらも、とても良さそうな番組ですね。

テレビ番組では、藤岡幸夫(指揮者)さんが出演している「音楽はお好きですか」を毎週、見ています。録画が多いですが。

この本は、なかなか面白かったです。古楽関連では、鈴木優人さんを注目の指揮者として、著者の澤和樹さんが挙げていました。機会があればご覧ください。
コメントありがとうございます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。