1月6日の日曜日は、各地で消防団の出初式が行われました。飯田市の消防出初式に招かれたので、はじめてその出初式を見学することができました。驚いたのは、消防団や広域消防局ばかりでなくて、日赤奉仕団や飯田市の各地区の街づくり委員会の方も参加していたことです。多くの市民の参加があって本当に感心しました。招いていただいたので、Invitation。
AL HAIG (アル・ヘイグ)
INVITATION (SPOTLITE 1974年録音)
アル・ヘイグ(p)は、チャーリー・パーカーと共演するなど、名前はとどろいていましたが、50年代のリーダー作を聴いた限りにおいては、注目すべきピアニストとはとても思えませんでした。しかし、遅まきながら1988年頃に、初めてこのアルバムを聴いたときには、スピード感や切れのあるフレーズが出てきて、パーカーのサイドメンを務めたのも不思議ではないと驚きました。
メンバーは、アル・ヘイグ(p)、ジルベール・ロヴェル(b)、ケニー・クラーク(ds)。曲は、ジャズ・オリジナルが多いですが、有名曲も入っています。シダー・ウォルトン作「Holyland」、J・J・ジョンソン作「Enigma」、タッド・ダメロンの「If You Could See Me Now」、ビリー・ストレイホーンの「Daydream」、アル・ヘイグの自作が3曲で、「Sawbo City Blues」、「Sambalhasa」、「Linear Motion」、そして、標題曲のブロニスラウ・ケイパー作曲の「Invitation」で、全8曲。
「Invitation」ですが、同じコードが何小節も続く部分があって、そのせいかモーダルに響くので、シダー・ウォルトン作「Holyland」の次に収録されていても全く違和感がありません。ケイパーの代表曲「On Green Dolphin Street」も、長い音符が目につき、アドリブ素材として格好だったのでしょうか、マイルス・デイビスもとりあげています。ケイパーは、この2曲でジャズファンにおなじみですが、斬新な人なのだと、このヘイグの演奏を聴いていて改めて感じました。
「Holyland」、「Invitation」と、細かな音の細部がしっかりと聴こえるプレイで、テクニックが衰えていないのはもちろん、楽想が次々と出てきて、好調ぶりがうかがえます。「Sawbo City Blues」は、題名通りブルージーで、こういう曲を作るとは意外でした。バラード「If You Could See Me Now」は両手を目一杯使っていて、パウエルをちょっと髣髴とさせます。「Invitation」と「Sambalhasa」はボッサリズムで奏されていて、華やかさもありますが、じっくりと味わえる好アルバムです。
【飯田市消防出初式】