1月14日深夜から15日にかけて、長野県下伊那郡阿南町新野の伊豆神社で行われた、「新野の雪祭り」に行きました。国重要無形民俗文化財になっている豊作を願うお祭りです。徹夜で14の舞いが奉納されますが、これらは日本の芸能の原点とも言われます。舞いにはそれぞれ特徴がありますが、ダイナミックでリズミカルであり、見ていても楽しいものでした。そんな演奏が収録されています。
MILT JACKSON (ミルト・ジャクソン)
BAGS & TRANE (ATLANTIC 1959年録音)
ミルト・ジャクソン(vib)とジョン・コルトレーン(ts)の組み合わせは、心惹かれるものがあり、昔からLPで聴いていました。未発表だった3曲が「コルトレーン・レガシー」(1970年発売)で世に出ましたが、その3曲(Stairways to The Stars、Blues Legacy、Centerpiece)が廉価盤CDに追加されていたので、今回、そのCDを購入しました。
メンバーは、ミルト・ジャクソン(vib)、ジョン・コルトレーン(ts)、ハンク・ジョーンズ(p)、ポール・チェンバース(b)、コニー・ケイ(ds)。コニー・ケイはMJQのドラマーなので、共演していても不思議ではないのですが、こういうハードバップ系セッションには過不足はないけど、もう一つ物足りない気がします。ポール・チェンバースは、ふくよかな音で弾いていて、ベースに焦点を当てて聴いても、面白く聴けます。
曲は、ミルト・ジャクソン作が3曲で「Bags & Trane」、「The Late Late Blues」、「Blues Legacy」、ディジー・ガレスピー作「Be-Bop」、ハリー・エディソン作「Centerpiece」、あとはスタンダードで、「Three Little Words」、「The Night We Called It A Day」、「Stairways to The Stars」(星へのきざはし)の8曲。スタンダードの中に入れましたが、マット・デニス作の「The Night We Called It A Day」が収録されているのが嬉しいところです。
くつろいだ、和気藹藹としたセッションですが、コルトレーンの参加が刺激を加えていて、メリハリの利いた甘さに流れない内容です。中でも、テンポが早く、リズミカルな「Three Little Words」は、心地よいミルトのテーマ演奏に続き、コルトレーンの複雑なソロ、ミルトのエキサイティングなソロが続き素晴らしく、チェンバース(b)の音の動きにも耳を奪われます。他にも、「Bags & Trane」、「The Night We Called It A Day」、「Be-Bop」など、さすがにこのメンバーだけのことはある演奏ばかりです。
【新野の雪まつり】