安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ズート・シムズ PARTY

2013-01-01 17:23:30 | テナー・サックス

皆さん、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。年末年始の休暇で、東京から長野市へ子供が帰ってきたので、安曇野市の実家にも連れて行き、父母と一緒に食卓を久しぶりに囲みました。東京で仕事に追われていますが、今回は暦に恵まれたので、いくらかゆっくりできるようです。お正月は、フェイヴァリットミュージシャンの作品を聴いていますが、安曇野市で家族の食事会も出来たので、ズート・シムズの「PARTY」を聴いてみました。

ZOOT SIMS (ズート・シムズ)
PARTY (CHOICE 1974年録音)

 Partyzootsims

パーティというと、すぐに思い浮かぶのは、オルガンのジミー・スミスの「House Party」(Blue Note)の方です。そちらは、管楽器も入り賑やかでよく知られていますが、ズート・シムズの「Party」は、マイナー・レーベルへの録音のせいもあってか、若干、地味な扱いを受けているようにみえます。しかし、滋味あふれる演奏ばかりなので、寛ぎたい時などに、ターンテーブルに乗せてきました。

メンバーは、ズート・シムズ(ts、ss)、ジミー・ロウルズ(p)、ボブ・クランショー(electric bass)、ミッキー・ロッカー(ds)。ここにアル・コーン(ts)が加わり、マウジー・アレキサンダーがドラムスに代わると、アル&ズートの1978年の日本公演のメンバーになります。僕は、その公演を、すぐ目の前で聴いたので、そういうところからも親近感を抱いているアルバムです。

曲は、二ール・へフティ作「Fred」、Tom Satterfield作「Restless」、コール・ポーター作ですが、そう知られていない「Dream Dancing」、あとはスタンダードで「Caravan」、「I'm Getting Sentimental Over You」、「The Very Thought of You」の6曲。CDでは、2トラック追加になっているようですが、珍しくオリジナルLPを持っているので、それで聴いています。なお、「Caravan」と「The Very Thought of You」で、ズートはソプラノ・サックスを吹きます。

珍しい曲が目を惹きますが、はつらつとしてリズミカルで楽しい「Fred」、ヘレン・ウォード(vo)が1935年に録音した、テンポの遅い優しげな「Restless」と、それぞれ佳曲です。後者は、ズートのソロもゆったりとしていて、しみじみ、ほのぼのとした気持ちにしてくれます。歌はもちろん、器楽でもバラードの扱いが多い「I'm Getting Sentimental Over You」ですが、ここでは4ビートでスインギーな演奏が繰り広げられ、ズートに続き、ロウルズ(p)、クランショー(eb)と好調なソロも聴けて、ご機嫌なトラックになっています。録音がよいことも本作の特徴。

【2013元旦の善光寺】
今日の午後、長野市に戻り、初詣に行ってきました。お天気に恵まれたので、人出が多かったです。

    Zenkoujirokujizou20130101
                         六地蔵

    Zenkoujihondou20130101
                本堂からずらっと行列ができていました。