日曜日にガソリンスタンドに寄ったら、「Nsports」というフリーマガジンの創刊号が置いてあったので、もらってきました。プロチームの動向を主体に、長野県内のスポーツ情報が掲載されています。県内には、サッカーの「松本山雅FC」(J2所属)、「AC長野パルセイロ」(JFL所属)、野球の「信濃グランセローズ」、バスケットの「信州ブレイブウォリアーズ」の4つのチームがあります。この創刊には驚きましたが、地元のプロチームを応援する人が増えてきている証左なのでしょう。爽快なピアノを。
OLIVER JONES (オリヴァー・ジョーンズ)
HAVE FINGERS, WILL TRAVEL (Justin Time 1997年録音)
オスカー・ピーターソン(p)から影響を受けたピアニストは、モンティ・アレキサンダーはじめ多数いると思いますが、オリヴァー・ジョーンズ(p)は、同郷のカナダ生まれで、ピーターソンのお姉さんにピアノを習っており、いろんな意味で近しいピアニストといえます。ダイナミックにスイングするところはよく似ています。
トリオ作品ですが、メンバーが面白く、オリヴァー・ジョーンズ(p)、レイ・ブラウン(b)、ジェフ・ハミルトン(ds)。ブラウンは、長い間、オスカー・ピーターソン・トリオの一員でしたし、ハミルトンもピーターソンと共演しツァーに出ています。人選からすると、ピーターソントリビュートという感もありますが、演奏の方は意外とジョーンズの個性が出ています。
曲は、オリヴァー・ジョーンズの自作とスタンダードです。ジョーンズの自作が、「D.B.G Blues」、「Yvonne」、「Late Afternoon Blues」、「Charlie B.」、「Snowy Peaks」、「Beautiful Jayde」の6曲。スタンダードが、「Street of Dreams」、「If I Were A Bell」、「I'm Thru With Love」、「Without A Song」、「My Romance」の5曲で全11曲。ジョーンズの曲はブルーズ系統が多いです。
アップテンポではハードにスイングし、スローでは情緒纏綿とした演奏が目立つ充実したアルバム。最初の「D.B.G Blues」はスインギーで、早いパッセージを右手が繰り出していて疾走感があります。「Street of Dreams」では、アート・テイタムの影響が感じられます。「If I Were A Bell」は、三人のからみがよく、レイ・ブラウンのランニングベースも聴きもの。「I'm Thru With Love」や「Without A Song」は、スローテンポで、ジョーンズのピアニスティックで繊細なプレイが楽しめます。
【Nsports】
長野県内で発行されているフリーマガジンです。2013年11月号が創刊号です。県内にプロチームが4つあって、それぞれ話題もあるので、読者の広がりを期待したものでしょう。頑張って発行を続けていただきたい。