札幌2日目(11月4日)の夜は、ブログ「デューク・アドリブ帖」を主宰しているdukeさんとオフ会を行いました。美味しい焼鳥屋を経て、黒岩静枝さん経営のジャズクラブ「Day By Day」(デイ・バイ・デイ)へ。連休最後の夜とあって、お客さんは僕ら二人だけだったのですが、1時間を超える演奏、歌をしっかりと聴かせてくれました。「Everything Must Change」など黒岩さん(スージー)のソウルフルではあるけれど決してオーバーにならない、琴線に触れてくる歌声に、札幌に来たかいがあったとつくづく思いました。彼女の最新作です。
黒岩静枝 (SUZIE KUROIWA)
HEART OF JAPAN (beyond 2012年録音)
今回の札幌訪問でも、ジャズ喫茶の「BOSSA」(ボッサ)と「JAMAICA」(ジャマイカ)を訪れましたが、相変わらず営業を続けているのでほっとしました。そして、「Day By Day」は、今回で3回目の訪問になりますが、こちらも変わらない営業を続けていました。お店で黒岩さんに会えないこともありますが、dukeさんの依頼により休みの予定を営業していただき、ご本人の歌も聴けました。
このアルバムは、Day By Dayで購入し、サインをしてもらったものです。日本の歌が収録されていると聞いて、驚いたのですが、ステージではそれらを取り上げることもあるようなので、自然とそういうコンセプトになったのでしょう。メンバーは、黒岩静枝(vo)、山下泰司(p)、鈴木由一(b)、佐々木慶一(プロデュース、ds)。伴奏のメンバーは、Day By Dayのレギュラーで、それぞれ札幌を中心として活躍しています。
曲は、「時代」、「無縁坂」、「紙のピアノ」、「涙そうそう」、「黄昏のビギン」、「赤い花」、「街の灯り」、「みんな空の下」、「なごり雪」、「白い思い出」、「人生の扉」、「陽はまた昇る」、「今日の日はさようなら」、「蒼氓」、「一輪の花」の15曲。僕は、このあたりの元歌はほとんど聴かなかったので、「時代」、「無縁坂」、「なごり雪」くらいは、メロディが出てきますが、あとは初めて聴くものばかりです。
すべてジャジーさが感じられる、黒岩さんの曲になっています。歌詞の意味もストレートに飛び込んできて、ニュアンスも細やかに伝わります。ベースの伴奏だけでスタートする「時代」は、もうその冒頭部分だけで彼女の世界に引き込まれます。歌、伴奏ともにブルージーでジャズ寄りな「街の灯り」、強弱をつけた情景描写が素晴らしい「なごり雪」、英語も交えてダイナミックに歌う「人生の扉」、ピアノの伴奏も効果的な「陽はまた昇る」などもよく、ジャズ、ヴォーカル・ファンにも大きくアピールする作品。
【Day By Day(デイ・バイ・デイ)】
住所:札幌市中央区南5西2 中銀ビルB1
TEL: 011-521-6635
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