家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

野ウサギの屍

2009-09-19 07:41:49 | Weblog
水撒きをしていた。

少し遠い所に飛ばしていた。

水の着地地点にスズメバチが見えた。

目を凝らすと何やら毛皮のような物が見えた。

歩いて近寄ってみた。

野ウサギの屍だった。

複数のハエと1匹のスズメバチが来ていた。

このまま置いておくと次々とスズメバチが集まってしまうかもしれない。

急いで片付けることにした。

だがスズメバチが忙しそうに仕事中だ。

「長い棒でつついてみるか」

棒を持って近づくと「ブーーン」

と大きな音を立ててスズメバチが飛び上がり私の回りを回ってどこかに飛び去った。

ビー玉ほどの大きさの肉のダンゴを重そうに抱えていた。

「しめた今のうちにやろう」

火バサミで野ウサギ君の後ろ足を掴み持ち上げた。

重いし大きい。

上半身は食べられていたが下半身はまだそのままだ。

道下の我が家の山に捨てて戻った。

現場には、まだ大腸らしき物があったし、また前足も片方見つかった。

現場の様子から察する。

たぶん私が来たから食べるのを止めて隠れていたというところかな。

死後硬直もしていないし下半身には手を着けていないし。

物置の下に隠れ入る猫を見たので、たぶんホシはノラネコ。

バラの葉っぱが食われてしまうのでウサギが居るなとは思っていた。

住宅街では教えてもらえない「生きる」の片鱗を見たかな。

生きるってたいへんだ。