家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

緑化推進センター

2010-01-04 09:21:50 | Weblog
暖かいところで喰ってはテレビを見ていることに危機を感じた。

「運動不足だから、どこかに行こう」と意見は一致した。

ショッピングセンターは暖かくて歩き易いが人混みには行きたくない。

自宅から車で5分の所にある緑化推進センターに決まった。

緑化推進センターは浜松市営で4ヘクタールの敷地に15000本の樹木がある。

何枚も着込んで出かけたわりには手袋を忘れたことに気付いたのは車を出てからだ。

ほとんど人は居ない。

「虎太郎君(姪の子供)を連れてきたね」

「枯葉のカタマリの中を音を立てて歩いたっけ」

「おばあちゃんも連れてきたね」

「うんそうだったね」

と会話をしながらのんびり歩いた。

蝋梅(ロウバイ)の良い香りがしてきた。

見れば種がたくさん落ちている。

拾って袋に入れた。

タマムシの成育に必要な榎(エノキ)の実物を見た。

落葉しているし幹や枝を見ても、どこといって特徴らしいものを見つけられなかった。

種のような物も落ちていない。

池の周りにも人は居ない。

歩き目的で来ている人たちが、わき目も振らずにただ歩いている。

バラのアーケードを抜けると種がたくさん落ちていた。

「くろがねもち」「シナアブラギリ」「オオウラジロノキ」「つるうめもどき」

それぞれ大小の種を拾った。

木に着いている蕾(つぼみ)も地面に落ちている種も地味ながら希望を感じさせる。

これから花を咲かせ芽が萌える。

もう一度、あのころの虎太郎君やおばあちゃんと歩いてみたいと思った。