家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

妻のバースデイケーキ

2010-01-22 08:54:57 | Weblog
妻の誕生日に合わせてケーキを頼んだ。

写真入のものだ。

写真を見せると担当女性は「まぁカワイイ」と言った。

ケーキの大きさやロウソクの数住所氏名電話番号を伝えて全て終了しかけた。

「この電話番号に電話がかかって来ては困るのでケータイにしてもらってもいいですか?」と私が言うと

「ハイけっこうです」と笑顔で対応してくれた。

しかし一瞬顔が変わった、その瞬間を見逃さなかった。

私は勿論妻が電話に出るとケーキを頼んだことがバレルので困ると思って言ったのだが。

担当女性は「ははーん。ロウソク7本は家族以外の者だな?愛人か?それでネコの写真なのか?」

などと、これまた瞬時に考えられうる展開の全てを総ざらいにして思いは地の果てまで到達するということをやってのけた。

モコちゃんという名前がネコのものではないことも充分に考慮に入れてのことだ。

さて当日出来上がったケーキを受け取りに行った。

別の女性が対応してくれた。

ロウソクの数を確認し出来あがったケーキの大きさや写真の出来を確認した。

「これはネコちゃんの名前ですか?7歳なのですか?」と女性。

「いいえ12歳です」と言うと

「失礼しました」と言いながら笑顔が

「お幸せに」と複雑な環境を持つこのジジイに対してエールを送る感じだった。

帰宅して妻に隠して冷蔵庫に入れておいた。

一旦外出して戻ってきたら、すっかりばれていた。

ケーキを出して、その経緯を話すと

「そりゃ隠し子だと思ったんだよ」と新説を唱えた。