家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

天竜川河川整備

2010-02-21 10:18:59 | Weblog
私の前を6台の色とりどりのダンプカーが整然と列を成して走っている。

法規通りの大人しい運転だ。

荷台の見やすいところに国土交通省のステッカーが貼られている。

ナンバープレートは、様々なところから人が集まっていることを示している。

私は天竜川の堤防を三日に一度は通っている。

河口から約20キロ辺りで進行方向を変えるが、それまでの河川敷は全てきれいに整備されるようだ。

堤防には赤白の旗を持った老年指導員がダンプと一般者の交通整理をしている。

道路は白く色づきホコリっぽくなった。

水撒き車が道路に出て行く前のダンプカーの通り道に水を撒く。

また河川敷にはユンボやブルドーザーが活躍している姿が目立つ。

仮設の箱のような家が置かれているのは昼食などを、そこでとるためなのか。

運動場や公園にしてあるところ以外の全てをきれいにしているようだ。

樹木の伐採をしている場所で見てみたら6台のユンボが同時に活動していた。

中州にまでユンボが入り込み木の根を土ごと持ち上げては根と土をふるい分けている。

河川敷には定番の野球グラウンドやゲートボール場サッカー場また模型のヘリを飛ばすヘリポートもあったし本物のグライダー用の飛行場もある。

マーチングバンドの練習もよく見かけるしフリスビー犬の訓練も見る。

土日には早代わりしてバーベキュー場にもなっている。

それらを、もっと増やそうというのか。

それとも台風や大地震など大規模災害への備えなのか、それとも少なくなった公共事業の埋め合わせなのか。

この3年で二度ほど目撃した放火された枯れ木もすっかり平地に均された。

この工事で困るのは巣作りしていたタヌキや野鳥かな。

タヌキの交通事故を多く目撃するのは関連があるのかもしれない。

河川敷には野生動物以外にも住んでいる。

人間だ。

ブルーシートのマイホームが4軒ほど軒を連ねている場所もある。

軽トラックが停まっていることもあったから、そこから出勤しているのだろう。

今のところ、それらは工事の対象外になっているらしい。

ブルーシートの囲いと、その周りの私物だけは、まだ手付けずで残されている。

ただロープで囲われているから、もう住んではいないと思われる。

この事業で「コンクリートから人へ」と言った鳩山首相の言葉が思い出された。

「コンクリートから」の意味も「人へ」の意味も全く違うと思うが。