家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

浜名湖2&4スワップミート

2013-06-04 06:29:41 | Weblog
浜名湖2&4スワップミートに行ってきた。

朝7時前には会場に到着したが既に満員状態だった。

前回見たときよりも錆た物が少ないと感じた。

錆びている物よりも、ちょっと前の使えそうな部品が多かった気がする。

それでも得体の知れない鉄の棒を嬉しそうに抱えて帰る男アリ。

ダンボールの中をかき混ぜて一心不乱に目当ての物を探す男アリ。

私は目当てなしでダンボールの中やテーブルに置かれた物を、それでも真剣に探した。

ノギスを見ているうちに500と書かれたテープの上から400と書いたテープを貼り直す。

「400円になるのですか」と聞くと

「うん」と言うので買った。

オープンカー用のルームミラーをダンボールの雑多な物の中から見つけた。

持ち上げて「これいくら」と聞いてみると「2500円」と言う。

とてもじゃないが、という顔をしてすぐに戻した。

ブラブラと広い会場を回っていると先ほどのミラーが欲しくなってきた。

骨董品と同じだから、その場で買わないと二度と会えないことを知っている。

もう一度戻ってミラーを持ち上げ声を出さずに「負けて」と言った。

親父さんがやってきて「2500円」と言う。

「それは、さっき聞いたよ」と私は言ったが驚くことに、つい15分前のことを、この親父さんは忘れているようだ。

しかし値段は同じだからまあその点は納得した。

「1500円」と言うと

「それじゃぁ売れないよ」と頭を掻いて言う。

「2000円」と言うと「っまあいいか」と言って渡してくれた。

軍物屋さんで手袋を物色してみた。

手のひらが皮で手の甲がフリースの物を気に入り左手用を探した。

探せど右手側ばかり。

気持ち悪くなった。

「これ左手を無くした人の物を集めたの」と店主に聞いてみると

「右手と左手を別々にしてまとめて売っているみたい」と自分も買ってから右手ばかりと言うことに気づいたのだと言う。

面白い売り方だと思ったが店主が左手も買っておいてもらわないと売れないと思う。

ネジを外したときに入れておく金属のトレイ(100円)と真鍮のバックル(200円)も買った。

錆でも傷でも曲がりでも塗装のハゲでも、とにかく古いものはカッコイイ。

人間も老いてゆく自分の体は不便になるが、それだけの話だ。

毎日探し物をしている自分を今日は許せた。



クラフティア杜の市に行ってきた

2013-06-03 08:10:04 | Weblog
駒ヶ根で開催されたクラフティア杜の市に行ってきた。

2週続けてのクラフト展だ。

今回は作家に話を聞く機会が何回かあった。

木製のロボット型を見ていると「こんにちは」とか「ありがとうございます」と言う。

質問してみたら作家は嬉しそうに中身を取り出して見せてくれた。

振動スピーカーというものが仕組まれてあり、それは作家の持つスマホでリモコンされていた。

「何々社のこれがいいですよ」と自己の商売そっちのけで教えてくれた。

木彫りの店の前を通るとタッパーの中に水が入れられてあり、その中に木が入っている。

「まさか食べるためじゃあないですよね」と言うと

「これは木を柔らかくするために入れています」と教えてくれた。

木が柔らかくなると彫り易く作業の効率が良いらしい。

「どうぞ。やってみてください」と励まされた。

鋳造の銀製品の店では作り方を丁寧に教えてくれた。

小さな小さな銀細工。

それを細かな作業で組み合わせたり磨いたり。

値段を見ると「とてもじゃないが手間賃はでない」と感じた。

売れることはもちろんだが手間のかかっていることが少しでも理解されるだけで嬉しそうに話してくれる。

先日取ったヤシャブシを銀製品にしている店があった。

ヤシャブシの細かな形の全てが銀で出来ている。

これも鋳造技術だという。

今日は作家から、いろいろ教わったなぁと感じた。

雨の天気予報は外れて曇りだった。

日焼けするわけでもなくちょうど良い陽気だ。

山から流れる水は手を入れてみると氷水のように冷たい。

それもそのはずだ。

山を見ればまだ雪を頂いている。

竹製品を見ていたら中年の女性が「まぁかわいい」と表現した。

「かわいい」とは似つかわしくない言葉だと感じた。

「これはかわいいじゃない」と思ったが、では自分なら何と表現するだろうかと考えたが「素晴らしい」としか出てこなかった。

語彙の少ない自分が「何でも、かんでも、かわいいと表現するな」と思ってみても説得力がないと実感した。