団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

昭和シェル石油

2007年09月08日 | 太陽光発電

  第2891回で取り上げた昭和シェル石油の薄膜太陽電池が面白いことになっているようです。

  FujiSankei Business i. 2007/9/4  

  太陽光発電で最高効率…昭和シェル次世代タイプ量産品

 昭和シェル石油は3日までに、住宅用太陽電池の発電効率が最高で13・1%に達したことを明らかにした。同社の太陽電池は薄膜型化合物系の次世代タイプで、化合物系の量産品としては世界トップの数値という。太陽電池の世界需要は年率4割の高い伸びが続いており、今後は安定的な高効率を目指し、事業強化に弾みをつける。

 同社の太陽電池は「CIS」と呼び、主成分である銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)の頭文字からとった。これらの成分からなる化合物を薄い膜状にしてガラス基板に塗布している。従来の太陽電池がシリコンを使っているのに対し、CISはシリコンを使わないため、原料(シリコン)の安定供給問題に影響されないといった特徴があり、同社は7月から宮崎工場(宮崎市)で商業生産を始めている。

 同社は生産品を抜き取り、太陽光をどのくらい電気に変えるかを示す発電効率を調べたところ、従来品の10%程度から13・1%に高まっていた。産業技術総合研究所に測定を依頼したところ、同じ数値が確認された。

 昭和シェルでは、ガラス基板への製膜など生産ラインの最適化によって発電効率が向上したとみている。今後、要因を細かく分析し、安定的に高性能を発揮できるようにする考えだ。

 太陽電池の薄膜型は、シリコン系とCISなど化合物系に分かれ、CISは昭和シェルのほか、ホンダやドイツのメーカーなど世界で10社程度が量産もしくは試作を進めている。

 現在、住宅用太陽電池の主流は最大手のシャープなどが採用している多結晶シリコン系。発電効率は13~14%程度で2030年までは22%まで向上するとみられている。

 これに対し昭和シェルのCISは平均で10%程度だったが、CISの研究を同社に委託した新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、CISも30年までに多結晶シリコンと同じ発電効率を達成するとの見方を示している。

 昭和シェルのCISは発電に使う金属層の厚みが、シリコン系の約100分の1と薄く、素子も黒いため、屋根材との一体感も増しデザイン性に秀でている。販売価格もシリコン系とほぼ同じだ。

 国内のほか、欧州などからの引き合いも多く、09年前半には第2工場を操業。生産能力を現在の4倍の年80メガ(1メガは100万)ワット、標準的な住宅の2万7000戸分に引き上げる計画だ。

  前回の発表は60メガだったのに80メガに増えていると言うことは単に発電効率のアップ分を足しただけなのでしょうか。それにしても、作ってみたら発電効率が上がっていたなんて結構いい加減なんですね。と言うことは、闇雲に色々と作っていたら突然とんでもない効率のものができるなんてこともあるのでしょうか。

  それにしても、原材料がシリコン系の100分の1なら販売単価がシリコン系と同じと言うのは納得がいきませんね。生産量が少ないので量産効果が出ていないと言うことなのでしょうか。これだけ少ない生産量で同じ価格と言うことに可能性があるととるべきなのでしょうか。

早急な増産を期待したいものです!