今回の参議院選挙での民主党の大勝でもうこの国も終わりと思ったのは私だけではなかったと思います。それでも安倍さんが踏みとどまったのでもしかしたらとの期待を持っていたのですが、それも夢となりました。それにしても、マスコミの安倍さんたたきは酷かったですね。彼らの中に巣食うといわれている反日による日本つぶしがいよいよ成功しだしたと言うことでしょう。
何時もなら民主党に投票することもある私ですが、今回だけはマスコミの動きにどうしてもその気になれませんでした。
しかし、多くの人はそのマスコミに乗せられて民主党を勝たせてしまいましたが、安倍さんの辞任でその大変さに気が付いて青くなっているのじゃないでしょうか。
特に、跡を継ぐのが福田さんでその後押しの顔ぶれをみると売国奴と思われる人たちが全てそろっています。本当に日本は終わったと思わざるを得ません。
そのマスコミに対する怒りの気持ちを代弁してくれたのが星野仙一さんです。中日も阪神もというより日本のプロ野球に余り興味のない私なので熱血で有名な星野仙一さんも特に好きでも嫌いでもないというよりどちらかと言えばその熱血振りが鼻に付く方だったような気がします。
しかし、今回の記事を見て驚きました。
星野仙一のオンラインレポート 2007 . 9 . 14
日本は「勝手主義」の時代になった
民意、民意というけれど、今の日本の「民意」というのはメディア、特にテレビが作っているものじゃあないのか。10年ちょっと前に民放の報道局長が「政局はわれわれテレビ局の人間が作っている」というような発言をしてクビになったことがあるけれど、テレビが繰り返して流すものによって無定見な大衆が誘動されるという今の時代。民意というものはなんなのかと、いつもそう思ってテレビのニュースを見ている。
民意というなら訊いてもらいたいと思う。なにひとつ落ち度や欠点のない精廉潔白な人に大臣や首相をやってもらえばいいのか。それとも多少の失敗やキズ、弱点があってもきちんと結果を出してくれるような有能な人、職責に身命を賭けて努力してくれる人がいいのか。普通の大人なら、政治家にだって精廉潔白な人なんて滅多にいないことを知っている。誰しも一個の人生を築いて、それなりの力を発揮するところまで行く過程の中でなんの波風もない、ひとつの過ちや落ち度も犯さないような人間なんて、まずひとりもいないことを、普通の大人なら知っている。出てくれば自分たちで持ち上げて、押し出しておきながら、すぐにマイナス面、うまくいっていない面ばかり強調して、叩いて潰していくという最近の政界人事の繰り返しに、大きな失望感を味わっている。
若い安倍総理もあれだけ期待され、国民にも支持されながら、1年足らずのうちに、今度は決断力がないとか、人を見る目がないとか坊ちゃん気質だとか、ひとりで全責任を負った上バカ者扱いをされて、あっという間にボロボロになって辞めさせられていく。自分から辞めたという形ではあるけれど、心身ともに余程追いつめられていたのだろう。タイミングが悪い、無責任だというが、本人は命懸けでやっていただろうと思う。この間まで日本人の「武士道」や日本人の「品格」についての本がベストセラーになって、多少は武士の情けや人間の品位を問い直す風潮が出てくるのかなと、淡い期待ながらそんな思いでいたのだが、寄ってたかって魔女狩りみたいな、弱い者いじめの世界ばかり見せられている。
「出る杭は打たれる」は昔のことで、今は「出る杭は抜かれる」時代だ。倒れた者になおのしかかって、パンチを浴びせ、ひねりワザまでかけるようなマスコミの報道の偏りに、世間の態度に、わたしもテレビに出ている人間だが胸くそが悪くてたまらない。
正体がすぐに揺れ動く、すぐに風向きが変わる民意とやらを、テレビが一斉に拡大し強調して、そうして世の中が動いていくのだとすると、日本は「勝手主義」の時代になったとしかいうほかない。
良いこと言いますね。この人がここまで言うとは想像もしていなかっただけに今までの冷ややかな思いを変える必要がありそうです。テレビに出ている人がテレビ界から干される恐れもあるかもしれないこれだけのことを言うのは勇気のいることじゃないでしょうか。
熱血はポーズだけじゃなかったようです。
見直しました!