団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

シャープ

2008年04月01日 | 太陽光発電

  第3088回でシャープの増産を取り上げましたが、昨日、日本全体の生産量が抜かれたとの衝撃的な記事にがっかりさせられました。

そのシャープシリコン不足による生産減に懲りたのか盛んに薄膜太陽電池の増産を打ち出しています。

日刊工業新聞より

シャープ、堺の薄膜太陽電池工場に2年で720億円投資

シャープは27日、堺工場(堺市堺区)に新設する薄膜太陽電池工場に720億円を投じると発表した。2010年3月までに年産1ギガワット(ギガは10億)まで拡大可能な工場建屋を整備する。堺工場をモデル工場とし、欧州を候補に薄膜太陽電池の海外生産拠点も開設する。2010年4月には堺工場と葛城工場(奈良県葛城市)、海外拠点を合わせて年産1ギガワット体制を整える。

堺工場では第1段階として、年間480メガワット(メガは100万)の太陽電池生産体制を整え、2010年3月までに稼働を始める。サイズが1000ミリ×1400ミリメートルで面積が現在の2・7倍の大型ガラス基板を採用、東京エレクトロンと共同開発した新規の製造設備を導入して生産コストを現在比半減させる。その後は国内とアジアでの需要増加に合わせて年産1ギガワットまで設備を拡張する。第2段階以降の設備拡張の時期は未定としている。(掲載日 20080328日)

日経エコロミーより

(3/27)シャープ、欧州に薄膜型太陽電池工場建設

シャープは27日、2009年にも欧州に薄膜型太陽電池の新工場を建設する方針を明らかにした。国内で建設中の新工場などと合わせ、104月に薄膜型太陽電池の生産能力を年間1ギガ(ギガは10億)ワット体制にする。現在の世界需要の4割に相当する生産能力を確保し、シェア首位の奪回を目指す。

シャープは堺市の液晶パネルの新工場と同じ敷地内で太陽電池工場を建設中。シリコン使用量が従来の100分の一で済む薄膜型の工場で、約720億円を投じて103月までに年間480メガ(メガは100万)ワットの生産能力を持たせる。欧州の工場は堺市の工場と同規模になる見通しだが、具体的な投資額や建設地は明らかにしていない。

太陽電池は07年で2.5ギガワットだった世界需要が12年に15ギガワットに拡大するとの予測もある。一方で材料のシリコンの争奪戦が激化し、06年まで7年連続で世界生産量トップだったシャープは、07年は独Qセルズに抜かれ2位に転落した。シリコンを節約できる薄膜型の増産体制を築き首位返り咲きを狙う。

参照: ニュースリリース

シャープとしては売り物にしてきた世界一の座を何としてでも取り戻すつもりなのでしょう。薄膜太陽電池のコストダウンと増産が上手くいけば戻り咲くのも可能なのでしょうが、それでも世界の動きと日本の政府のバカさ加減を考えると大きなハンデになるのじゃないでしょうか。

何とか、シャープの世界一への返り咲きと日本全体の首位も取り戻して欲しいものです。とは言いながらも、どこが生産しようとコストダウンと生産量の増大に成功して、世界のエネルギーの大半を太陽光発電で賄える時代が来ることを期待したいものです。勿論、日本が一番であればそれに越したことはありませんが。

それにしても、最近の太陽光発電関連の記事の多さは、もしかしたらいよいよ太陽光発電の時代の到来が近いということでしょうか。

それなら良いのですが!