20年前の今日、瀬戸大橋が開通しました。あの時開通の合図の花火の音を聞いた時の感激は忘れられないものがあります。
一通り、開通待ちの車がゲートを通過するのを待って、自動販売機の補充のために与島パーキングエリアに向かいました。橋の上には駐車禁止もなんのその路肩に数珠繋ぎで沢山の車が駐車して景色を楽しんでいたのに驚いたものでした。
あれから20年も経ったとは、早いものですね。第3034回や第3107回で紹介させて頂いた瀬戸大橋架橋20周年記念イベントもありますが、あの開通当時の賑わいは嘘のように寂れてしまっている姿を見るのは寂しいものがあります。
これも、結局は折角作った橋を有効に使おうと言う発想の無い国の貧しい政策が影響していると思うのは私だけでしょうか。
そんな記念すべき日に面白い記事を見つけました。
平成20年(2008年) 4月8日(火曜日) 通巻第2148号
山崎養世『道路問題を解く』(ダイヤモンド社)
…略
まず本書最大の提案は「東京湾アクアラインを無料にせよ!」という議論だ。
なぜなら20分で羽田と木更津とが繋がると上海へ行くより断然はやい。
わざわざ工場を中国に移転する必要がないではないか、國の産業保護と地域活性化と道路の賑わいが得られ、一石三鳥になるではないか、と。
過日、或る大企業幹部と懇談の機会があった。浙江省の杭州に敷地を一万坪用意したが、木更津より土地代が高かった、とぼやく。
――それなら、なぜ中国くんだりまで進出し続けるのですか?
たとい労賃が安いと言っても、それよりコスト高になる、不条理な課税、山猫ストライキ、挙げ句は法外な賄賂。
そこで山崎氏の東京湾アクアライン無料化構想を思い出して相手に喋ると、ぽかんとしていた。発想の貧弱なことよ!…以下略
この「東京湾アクアライン」も瀬戸大橋の後にオープンしたものの、同じく有効に活用されていないことを指摘される代表的なものです。
道路特定財源のほんの一部を使って、瀬戸大橋も通行料無料にすれば四国にも大企業の工場も来れるのじゃないでしょうか。わざわざトラブルの多い中国に進出して日本の職をなくするより四国に進出してくれれば若者の職場もでき日本の景気浮揚策にもなります。
何故自分たちの懐にお金を入れることばかり考えて国の未来をないがしろにするのか。そんなことをしていれば気がついたときには利用する国が無くなっていたなんてことになりますよ。もういい加減に目を覚まして、国の将来を考えて貰えませんかね。
お願いしますよ!