団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

戦略

2008年04月05日 | 日本再生

  

私がこのHPを始めた頃は、どこかおかしいなぁと思いながらも、まだまだ日本の国の成長を信じていたし、グローバル経済も信じていました。しかし、この部屋を続ける間にやはりこの国はおかしいと確信するようになってしまいました。

特に、拉致事件などを知るに至って、この国の戦後はどうやら違った方向に向かってしまったと考えるようになりました。これは、従来のテレビや新聞などのマスメディアの影響が大きかった所為でしょう。そのおかしさに気づかせてくれたのはインターネットでしょう。

そんなおかしいと思った一つに農業問題があります。太陽光発電の営業で農家を回っていた頃、後継者もいないし、高価な農機具代で採算など度外視した絶望的な様相を見て、「日本の農業は10年もすれば壊滅してしまうだろうなぁ。こんなことで本当に良いのだろうか」と疑問を感じずにはいられませんでした。

かといって、今更どうすることもできそうもありません。しかし、今回の中国の毒餃子問題が起こり、日本人も、「どうも今のままでは危なそう。食糧自給を考えるときが来ているのじゃないか」と漠然と考えるようになったのじゃあないでしょうか。

どこで、戦後の日本は間違ったのでしょうか。成るほどと思わせる言葉がありました。

市民のための環境学ガイドより

超長期ビジョンその3  03.30.2008

環境適合製品向けの元素戦略

…略

C先生:完全に自由な市場を重視しすぎて、戦略に思い至らないのが日本という国だった。コスト的には、リサイクルはなかなか合わない。中国は人件費が安いからコスト的にも見合う。しかし、将来を考えたら、日本国内に備蓄しておいて、コスト的に見合うようになったら実際にリサイクルを行うといった、時間軸を超えたリサイクルシステムを考えなければならない。…以下略

成るほど、市場経済こそが正しいと思わされてきたことが間違いの根源だったのですね。
  私が、学生の頃だったでしょうか、米の自由化で米価の引き下げが毎年のように行われ、当時は値段が下がることが正しいと信じていました。しかし、日本がおかしくなったのはあの頃からかもしれません。
  つまりは、農業に食糧自給の戦略がなかったということでしょう。

そして今、何の戦略もなくガソリンの値下げが良いなんて馬鹿げた事を政争の具にしている日本の未来は暗そうですね。

同じ轍を踏むのでしょう!