昨日太陽光発電への進出を取り上げた新日石、研究にも金を出すそうです。いよいよ本気と言うことなのでしょうか。
コスト半分の太陽電池開発へ 新日石が先端研と 2008.4.14 19:33
石油元売り最大手の新日本石油は14日、東京大学先端科学技術研究センター(先端研)と連携し、1キロワット時あたりの発電コストを現在と比べ半分以下となる次世代型太陽電池の共同研究を開始したと発表した。先端研内に共同研究ラボを設置し、新日石からの常駐研究者10人を含む20~30人体制で基礎技術の確立に取り組む。平成27年度をメドに1キロワット時あたりの発電コストを現在と比べ半分の23円、42年度には7円までにする。石油製品の需要が縮小するなか、新たな成長事業として力を入れていく。
両社は、現在ある太陽電池に比べ発電効率が20~30%高くなる「次世代有機系」や、同じく40~50%アップする「量子ドット構造」などの新たなタイプを共同で研究していく。
研究費用は年間数千万円の見込みで、新日石が負担する。研究期限は設けず、基礎研究で確立した技術は、新日石の社内研究所で開発・商品化を目指す。
参考:ニュースリリース
この数字はどこかで見たことがあります。第2363回で取り上げたシャープのロードマップにそっくりです。
シャープのロードマップ
2002年(平成14年)50円/KWh
2010年(平成22年) 23円/KWh
2020年(平成32年)14円/KWh
2030年(平成42年) 7円/KWh
新日石の場合
2015年(平成27年)23円/KWh
2030年(平成42年) 7円/KWh
シャープの2010年の23円はまず不可能でしょうから新日石も5年遅らせてきましたね。しかし2030年7円はそろえてきましたね。これが本当に実現できるのであれば大歓迎ですがどうなんでしょう。
せめて23円でも成功すれば市場は一気に広がりそうです。なんとかここまでを一日も早く実現して欲しいものですが期待していいのでしょうか。
さて、シャープと新日石、どちらが先に成功するでしょうか。それとも、他のメーカーが成功するか。兎に角、どこでも良いから成功して欲しいものです。そして、それを見届けて見たいものです。
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