1月17日 (日)、第 577回の「反 証映画『ビハインド・ザ・コーヴ』」や、2月 7日 (日)、第598回の「ビ ハインド・ザ・コーヴも外務省の所為」などで取り上げてきたシーシェパードの悪意の活動は、相変わらず続い ているようです。
まだ、日本を貶める目的で、「ザ・コーヴ」の主人公が、入国しようとしたのを、珍しく入管が拒否したものを、欧米の メディアが批判しているようです。全く、左翼メディアというのは、日本と同じですね。
産経ニュースより 2016.3.11
【日々是世界】「ザ・ コーヴ」主人公のイルカ保護活動家の強制送還 欧米メディアはまたもや偏向した日本バッシングを繰り広げ…
世界最高峰の映画界の祭典、米アカデミー賞が今年も決まった。各賞の選定により、さまざまな作品やそのストーリーに焦点が当たり、世界各国で批評家の論 議や、受賞作品から影響を受けた社会現象が今年も展開されていく。
今から6年前、日本へのバッシングの契機となる作品がスポットライトを浴びた。
「ザ・コーヴ」の主人公
和歌山県太地町(たいじちょう)で行われている追い込みイルカ漁を、ハリウッド仕込みの特撮機材で隠し撮りし、批判 した「ザ・コーヴ」(ルイ・シホヨス監督)。2010年の第82回アカデミー賞で、長編ドキュメンタリー映画賞を受賞し た作品である。
劇場公開後、各シーンの編集トリックや事実誤認、取材不足が露呈し、事実を伝えるドキュメンタリー作品としての価値 に大きな疑問符がつく事態になっ た。しかし、この映画は、日本のイルカ漁は野蛮で非人道的で、21世紀にはそぐわない非文明的な営みであるというイメー ジを国際社会に増幅させる大きな役 割を果たした。
華やかな舞台でオスカー像を手にした「ザ・コーヴ」の主人公、リック・オバリー氏(76)が式典から6年後の今年1 月、成田空港で入国が認められず、 祖国の米国へと強制送還された。オバリー氏は観光目的で入国を図ろうとしたが、入管当局は「日本での活動内容について具 体的な説明もなく立証が十分になさ れていない」として、上陸拒否の措置をとった。
漁師たちへ言及なし
オバリー氏はこの6年間、何度も来日を繰り返した。タイジバッシングの火付け役となり、のどかな田舎町は、オバリー 氏が率いる活動家たちが集まり、赤 色灯をつけたパトカーが警戒する喧噪(けんそう)の町へと一変。オバリー氏を慕うメンバーは漁の現場で、反捕鯨団体 「シー・シェパード」とも協力し合っ た。入管は、こうした活動を主導するオバリー氏の目的は、観光には当たらないと判断したのである。
東京に支局を置く海外メディアはこのニュースを一斉に世界へ報道した。どのメディアのリポートもオバリー氏の発言に 大きくスペースを割いた。
フランス通信(AFP)は「私を黙らせるために、日本が私を入国拒否にするのは大きな皮肉だ。『ザ・コーヴ』上映の 時よりも大きな注目を呼び起こすことになったのだから」との文句を打電し、ロイター通信も「私は政治犯だ」とのオバリー 氏の言葉に着目した。
成田空港での顛末(てんまつ)を1月20日付の米CNNテレビ(電子版)は、米国に住むオバリー氏の息子のさらに厳 しいバッシングの言葉で表現した。
「太地町での残虐行為を隠そうとする日本政府のなりふり構わぬ行為だ」
活動家側に則したこうした報道には、オバリー氏らに「殺し屋」と一方的にののしられる漁師たちへの取材や「ザ・コー ヴ」がいかに作為的に作られているかという記述はほとんどなく、大きくバランスを欠いていると言わざるを得ない。
拙い日本側の情報発信
こうした状況を招いているのは、日本側の英語による説明不足や情報発信の拙さも大きな原因である。
欧米の日本の捕鯨批判には誤解に基づくものも多い。英BBC東京特派員のルパート・ウィングフィールド=ヘイズ氏 は、2月9日付(電子版)の「日本とクジラ なぜ日本は捕鯨をするのか」と題する記事でこう伝えた。
「ある(日本の)政府高官がかつて私に『日本人はウサギは絶対食べない。だからといって英国人に食べるなとは言わな い』と語ったことがある。なので私は、ウサギは絶滅危惧種とはいえない、と指摘しておいた」
もちろん、日本人が食しているのは絶滅危惧種のクジラではない。
強力な影響力を持つ米アカデミー賞や欧米メディアに真っ向から対抗するような情報発信手段がなければ、日本の捕鯨や イルカ漁は今後も誤解や偏見が混じった、言われなきバッシングを浴びせ続けられるだろう。
オバリー氏は今後、自らの処遇をめぐり日本政府を相手に訴訟を起こすことを目論んでいる。裁判で目立てば、大きな寄 付金が彼の元に落ちる。政府の対外情報戦略を試す格好の機会となり得るはずだ。(国際アナリスト EX)
それにしても、外国のメディアは、やりたい放題ですね。これに対して相変わらず無関心なのが、日本政府・外務省で す。折角、八木監督が作ってくれた、 素晴らしい反撃映画「Behind "THE COVE" 」を活かして、世界に反論するなんて気持ちは全く無いのでしょう。
全く、役に立たない省です。好い加減反省するなんて気持ちにならないのでしょうか。何て、思うこと自体が間違いです ね。やはり、解体しかないでしょう。