何処まで買い叩かれるのか、それとも、シャー プの 経営者が最後に踏ん張って破談になるのかと、見守っていましたが、意外と徹底的に叩かれる前に決着したようです。
もう、これ以上の変更はないのでしょうか。それとも、契約後にも、どんでん返しがあるのでしょうか。何と言っても、 相手 は何でもありの中国ですから。
さて、シャープの今後は、どうなるのでしょうか。少なくとも、日本では受け入れられることはないのじゃないでしょう か。 とは言いながら、ソフトバンクやロッテなどを未だに不買しない人の多い国だけに、何とも言えないところもあります。
決着の着くまでに、きっと何かあるだろうと密かに期待していた記事です。こんな記事もあったのですが、間違いだった ので しょうか。
ブルームバーグより 2016年3月27日
台 湾の鴻海、シャープの支援契約、31日に締結へとの報道否定
台湾の鴻海精密工業は27日、シャープと31日に買収契約を結ぶことを目指すとの報道を否定した。同社は30日に取締役会を行う予定で、シャープとの協 議の進展度合により、交渉について議論するかどうかを決めるとしている。台湾証券取引所に提出した文書で発表した。
日本経済新聞は26日付の朝刊で、両社は買収について25日までに大筋合意。30日にそれぞれ取締役会を開いて買収 条件 の見 直しを決め、31日に契約締結を目指すなどと報じていた。
複数の関係者によると、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行を含む銀行団は、3月末が返済期限となる5100億円の シャープ への 協調融資の大部分について、返済期限を延長する方針だ。鴻海精密工業による買収交渉が停滞していることに対応する。延期の期間は 長ければ1カ月程度になるという。
シャープの買収をめぐっては、鴻海と日本の政府系ファンドの産業革新機構が競ってきたが、シャープは2月25日の取 締役 会で 郭台銘(テリー・ゴウ)会長が率いる鴻海からの買収受け入れを決めた。しかし鴻海は「新たな重大情報」について精査する必要があ るとして、正式契約を延期するとシャープの決定直後に発表。買収は、シャープの発表から1カ月が経過しても契約が締結で きな い異 例の展開となっている。
関係者の1人によれば、鴻海はシャープへの出資額を当初予定していた4890億円から1000億円程度減らすことを 検討 して いる。主要取引銀行のみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行が保有する優先株のそれぞれ半数については、予定通り総額1000億円で買 い取るが、支払い時期は遅くなる可能性がある。
またシャープと主要取引銀行は、月末までに買収案を承認することを目指している、という。融資の返済期限が延長され たこ と で、4月中に契約がずれ込む場合もある。
シャープとみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行の広報担当者はいずれもコメントしなかった。
日経新聞は、鴻海は出資額を1000億円減額し、内金として1000億円の保証金をシャープに支払い、契約締結を目 指す など と報じた。みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行は30日までに3000億円規模の追加融資枠の設定などを正式に決めるという。
この報道について、シャープ広報担当の関喜文氏はコメントを控えた。
一方、こんな記事もありました。
ロイターよ り 03月 30日
鴻 海がシャープ買収を決定、増資1000億円減 有機ELに注力
[台北/東京 30日 ロイター] - 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業(2317.TW)は30日、シャープ(6753.T)買収を決定したと発表した。増資引受額は当初予定の4890億円か ら1000億円減額の3888億円とする。
鴻海から資金を得たシャープは、今後の市場拡大が見込まれるディスプレーの「有機エレクトロ・ルミネッセンス (EL)」 に注 力するため、当初予定通り2000億円の投資を実行する。
両社の発表によると、出資額は減るが、鴻海グループがシャープの議決権の約66%を握り、子会社とする。日本の大手 電機 メー カーが外国企業に全社規模で買収されるのは初めてとなる。
シャープは2月25日、経営再建のスポンサーとして鴻海を選ぶと決定。鴻海を引き受け先とする約4890億円の増資 を実 施す る計画を発表したが、シャープが通告した債務リスクなどが問題となり、最終合意が遅れていた。
1カ月あまりの協議の末、今回合意した内容は、第三者割当増資で引き受ける普通株の発行額を、シャープが2月に発表 した 1株 当たり118円から同88円に引き下げた。増資は普通株と優先株で実施。払込期間はともに6月28日から10月5日までの予定。
発行価格の引き下げは、シャープの債務リスクのほか、液晶パネルの販売不振、中国市場の市況悪化、国内の白物家電の 販売 不振 などが背景となった。
<主力行は支援継続>
シャープの主力取引行の三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行は引き続き、支援を継続する。3月末に期限を迎える総額 5100 億円 の協調融資は4月30日まで延長したうえで、金利を引き下げて借り換えに応じる。これとは別に新たに3000億円の融資枠を設定 する。
さらに両行が持つ総額2000億円の優先株は、2019年までに鴻海が額面で全額を取得する方向で調整している。鴻 海 は、主 力行からの株式を譲り受け、シャープに対する支配力を高める意向だ。
<有機ELの重視鮮明に>
増資で調達した資金は経営不振で疲弊したシャープの競争力回復に向けて戦略投資に振り向ける。中でも、有望分野の有 機 ELへ の投資額は2000億円と、2月末時点での計画を変更しなかった。
一方、中小型液晶(1000億円から600億円)、家電(450億円から400億円)、太陽電池などエネルギー分野 (100 億円から80億円)、事務機(500億円から400億円)などの投資額が2月末から減額となった。
シャープは同日、2016年3月期の営業損益見通しを100億円の黒字から1700億円の赤字に下方修正した。最終 損益 の見 通しは現在精査中としている。
長谷川さんも、すんなりとは決まらないと思っていたようです。
こうした記事で、私は、まだまだ決着はないかもしれないと考えていたので、意外と早く決着が着いたと、内心がっか りの ところもあります。
とは言いながら、仮にも決着したのなら、後は、成り行き任せですね。果たして、シャープのこれからは、どうなること や ら。
冷ややかな目で、見て行きま しょ う!