いよいよ世界の富豪は農業に目を付けているようです。ゲイツに続いてジャック・マーが再び動き出したようです。
宮崎さんが取り上げてくれています。食料とエネルギーがあれば取り敢えずは生きて行けるということでしょうか。
これを押さえられれば黙って従うしかないでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)7月8日(金曜日) 弐 通巻第7398号
消えて久しきジャック・マー、ふたたびオランダへ
ハイテク農業、種子開発、エコ研究の施設を訪問
アリババ創業者、ジャック・マー(馬雲)が公の場所から姿を消して、はや二年。金融子会社の「アント」上場は「銀行口座を 国家いがいに掌握する危険性がある」として、習近平が潰した。爾来、馬の動静はぷっつんとなった。
おそらく拘束され、取り調べを受けたのだろう。中国ではよくあること、数年後に起訴されたりする。馬は行方不明から数ヶ月 して香港で目撃された。さらにそれから数週間後、スペインで静養が伝わった。同時にオランダの農業施設を訪問していたことも 判明した。
7月7日、馬雲はふたたびオランダに現れた。ハイテク農業、種子開発、エコ研究で有名なワーヘニング大學と同大学の研究施 設(WUR)を訪問していたのだ。
呼応する動きが進行していた。2022年4月、習近平は「種子は食糧安保の鍵」だと言い出した。2025年までに食糧自給 体制を急げとも言った。
中国最大手の農薬、種子企業はシンジェンタ(先正達集団)で,これは中国化工集団が,スイスのシンジェンタを買収したユニ コーン。「中国農業の空母」と呼ばれる。狙いはずばり種子技術の囲い込みである。
食糧増産と自給体制を急げと発破をかけた習近平は国内では盛んに農村を訪問して、農民を激励している。またウクライナ危機 前から中国は世界の穀倉地帯から、穀物を爆買いしており、相当の備蓄をもつ。くわえて各地の農業大学などに種子研究所を創設 し、本腰を入れてきた。
また米国では世界一の金持ちビルゲーツが全米一の農地所有者であり、ハイテク農業に巨額の投資をしている。
日本の農政は周回遅れとなっている。
習皇帝までもが目を付け出すとは、世界はいよいよ混沌としてくるようです。いずれにしても、人口の増え過ぎに問題があるのは間違いなさそう。
老人人口を減らす目的と噂されたChina肺炎は失敗だったのでしょうか。それとも、本当に効果を発揮するのはこれからか。