ウクライナ戦争は停戦の気配どころかまだまだ続きそうに思えます。プーチンが諦める気がないようです。と言うか諦めるくらいなら究極の核使用もありえるのじゃないでしょうか。
そんなプーチンの不気味な動きを宮崎さんが報告してくれています。戦争を続ける資金がまだまだあるのでしょうか。
しぶといChinaと同じように国が滅びるというのは簡単ではないようです。困ったものです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)6月27日(月曜日) 通巻第7384号
SS26は核ミサイル搭載可能のNATOコード名(通名イスカンダル)
プーチン、SS26をベラルーシへ配備約束
6月25日、ベラルーシの独裁者、ルカシェンコ大統領は大きな体を揺らしながら、サンクトペテルブルクに飛来し、プーチン 大統領との親密ぶりをアピールした。
会談後の記者会見でプーチンはベラルーシから要請のあったミサイル防衛システムS-400「イスカンダル (9K-720)」を一ヶ月以内にベラルーシへ輸送するとした。
このイスカンダル9K-720は、NATOのコード名が「SS26 ストーン」。射程80~500キロで通常兵器、核兵器 が装填できる。射程によってミサイルを取り替え、通常8両移動式発射台と指令車、レーダーからなり一個連隊で運用する。
巡航ミサイルでもあり、モスクワからウラジオまですでに配備され、リトアニアとポーランドに挟まれた飛び地のカリニング ラードにも配備されている。
また外国ではトルコ、アルメニア、アルジェリアに輸出され、最初につかわれたのは2008年のグルジア戦争、シリア内戦で も使われた形跡がある(ロシアは否定)。タジキスタンでは発射実験が行われた。
アルメニアは2020年のナゴルノ・カラバフ紛争で使用したが、いずれも通常兵器搭載で核兵器使用はない。ベラルーシへの供 与に核弾頭そのものは供与されないだろう。
NATO加盟国のトルコは、米国の反対を押し切って、ロシアからS400を購入し、2020年には配備を終えている。怒っ た米国はトルコに制裁を課したが、その後、有耶無耶となった。
イスカンダルは、古代の英雄アレキサンダー大王の異名である。
最後のイスカンダルがアレキサンダー大王の異名とは全く知りませんでした。宇宙戦艦ヤマトで名前だけは知っていましたが、由来までは考えませんでした。相変わらずの無知を晒してしまいました。
そんなことより、プーチンの動きは不気味です。どうなることやら。