トランプさんがレアアース精錬工場に手を付けていたようです。何で、アメリカは手を付けないのか不思議でしたが、流石トランプさんですね。
やはり、一日も早く復帰して欲しい。
宮崎さんが報告してくれています。それにしても、日本の政治家は何にもやらないことに呆れるしかないですね。
やはり正しい国家観も歴史観も持たないだけに、日本に関心が無いのでしょう。だから、日本に何が足りないかなんて思考も無いのでしょう。
こんな奴等を選んでいる限り日本が良くなることは無いでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)6月30日(木曜日)
通巻第7388号 <前日発行>
ロシアは欧州にガスを売らない、中国はレアアース禁輸という武器
米国、テキサスとカリフォルニアに大規模なレアアース精錬工場
2017年にトランプ政権はひとつの大統領命令を発している。
ペンタゴン予算から1億2000万ドルを拠出し、豪リィナス・レアアース社と合弁事業を開始した。豪からのレアース鉱石 を、米国内で精錬する。もし中国が将来、レアアースを禁輸した場合にそなえるのだ。
レアアースは17の要素があり、パソコン、EV電池、スマホ、ファイバー・オプティカル製品などに使われる。
世界のレアアース生産の80%を中国が占めており、産地は江西省、内蒙古パオトウなど。全世界のハイテク製品は鮮明に中国依 存なのである。
パオトウは州都フフホトから西へ列車で二時間。市内の高層ビルは、そのものずばり「レアアースホテル」(希土類大飯店)であ る。
すでに日本は中国からレアアース禁輸措置を受け、昭和電工のように中国国内に工場を移転させるか、カザフスタンなどに供給 先を多元化して対応してきたが、十分ではない。これが中国へ進出した日本企業が、撤退できない原因の一つである。
米国はレアアースを安全保障に直結する戦略物資と考えており、なかでもハイテク兵器に必要なものとして、ペンタゴンが安定 供給の確保に乗り出したのだ。テキサス州のほか、カリフォルニアのマウントパスにも精錬工場を建築する。軌道に乗れば、米国 が中国の生産を凌駕できるとしているが、先進国では環境汚染、脱炭素がうるさく、前途多難。
ロシアがガス供給で欧州をおどしたように、中国はレアアースを政治的武器に転用する可能性は高い。
▲農業用肥料も供給遮断、値上げラッシュ
日本にとって、もうひとつ深刻な事態がウクライナ戦争の過程を通じて表面化した。農業に欠かせない化学肥料を、中国とロシ アに依存しているという問題だ。
化学肥料は成長をうながす窒素(N),開花、結実を助けるリン酸(P),根の発育を支えるカリウム(K)の三つが大きい。 このNPKはほぼすべて海外から輸入している。リン酸アンモニウムは90%が中国。全農(JA)は10月からこの肥料を 94%値上げする。
窒素は96%が中国とマレーシア。塩化カリウムは26%がロシア、ベラルーシが現在10%分を代替するが、日本はカナダから も緊急輸入し、モロッコにも打診中だ。
肥料農業といわれるように、農業コストの13%が肥料代で、畑作、野菜、水稲などは輸入肥料がなければ、すぐに有機栽培に切 り替えというわけにはいかない。農水省は2050年までに農地の25%を有機栽培になどと呼号しているが、現在の23700 ヘクタールの農地面積のうち、僅か0・5%である。
日本の農業が成り立たないほどに深刻な問題であり、肥料は国家安全保障の問題なのである。
それにしても、よくもここまで日本の危機に無関心な奴等が政治をやっているのでしょうか。
と言うか、そういう奴等しか立候補しないし、それを利用しようとする奴等しか選挙に関わらないのでしょう。
やはり、「いい加減に目を覚まさんかい、日本人! 」ですね。