明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



長年、行き当たりばったりやっているだけなのに、誰がシナリオを書いているのか、今に至っているのを考えるににつけ、実に上手く出来ている、と度々感心しているが、これこそが、かつて思った、人間も草木同様自然物、ならば肝心なことはすでに備わっているはず。それを考えずに感じ取っていれば良い。ということに着地することになったのか。 それにつけても最大の謎は、なぜそこまで、自分を信用したのか。独学我流なのに関わらず、むしろ余計なことを学び、身につくことを恐れ、遠ざけ続けた。 一つ可能性として考えられるのは、実際は、奈落の底にころがり落ちているのに、気付かないまま40年経った状態なのではないか?見解という物には相違が付き物である。子供の頃にヒットした曲に『いいじゃないの幸せならば』というのもあった。



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一日  


久しぶりに涼しいと思ったら近所で落雷。着けていたテレビ画面が静止。初めて見た。オフも効かず電源外して回復。 昨年エアコンも効かない部屋に置いたままで何とかなった糠床、今年はさすがにエアコンの効く部屋に。 朝倉未来完敗に、魔裟斗が「色んなことやってたら勝てないよ。」私もそう思う。大谷翔平があの調子である。同じ実力なら、欲しい物が少ない方が有利なのは当然であろう。



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大谷リーグ最多の20号。お茶の間にテレビ一台の時代、こんなユニコーンがいたら迷惑であったろう。母は「どんなにお母さんは喜んでいるか」と高校野球で涙ぐんでいたから、横で、親不孝息子はいたたまれず。この調子だと、大谷の影響で、わざとボールをぶつけたり、名物の乱闘も、子供の前で恥ずかしい行為だ、なんてアメリカ人を躾けてしまうのではないか? 昔『ブーフーウー』いう三匹の子豚の着ぐるみ番組があり、お姉さんがバックから人形を取り出し、壁のクランクを回して始まる。あんなお姉さんが上の方でシナリオを書いているのではないか?というくらい何かに導かれている気がする今日この頃だが、引っ越しを機に8年ぶりにテレビを買った私のために、お姉さんがカバンからユニコーンを取り出したのではないか?それは良いとして、お姉さんも、もう少し本当らしいシナリオを書いてもらいたい。



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美容学校のバーベキューで火力が足りない、と教員が消毒用アルコールを振りかけ、生徒が焼け死んだそうである。危ないことは子供のうちに一通り済ませておくべきである。機関車の車輪が触れるような所で遊んだ葛飾区は某所の子供達は、忍者の真似して線路に耳を付けたり、五寸釘をひかせて手裏剣作ったりしたので(磁石になったならないで幼馴染と意見が分かれる)絶対に鉄道事故では死なない。昔、結婚祝いのサプライズで嫁さんが友人と海岸に落とし穴を作って夫婦で埋まって亡くなったが、トンネルを掘っていて、友達が上半身埋まったことがある。二人で引っ張り出したが、穴の方から引っ張られる感触の恐ろしさは忘れられない。肥溜めは表面が乾いて草が生えていようと騙されてはいけない。一方、ザリガニ、蛙などに酷いことをし過ぎて、蝦蟇仙人が肩に乗せてるガマガエルに本物を使うことが出来ず、粘土で作るハメになったけれど。



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午前中母、葛飾区のホームから江東区へ転院。コロナの後、ここ2年で急速にボンヤリして、感情の起伏が乏しくなった。職員を全員、一度はギョッとさせた「どちら様ですか?」という得意のボケたギャグもシャレにならなくなった。移動中、車内で出来るだけ話かけてみる。 出がけのニュースで猿之助が両親にビニール袋を被せたと聞き〝こりゃダメだ”と思ったが、母の生家は歌舞伎座から近く、聖路加病院の極近所で、米軍が爆撃しないとビラを撒き、町内に一発落ちただけであった。隣は風呂屋で、猿之助の誰かが通って来た、と昔聞いたことがあるな?と確かめてみると「お妾さんよ。」つまりスーパー歌舞伎の猿之助と今回亡くなった段四郎の父親の二代目猿之助だろう。アメリカでディアギレフのロシアバレエに影響を受けてなかなか実験的なことをやった人で、妾宅があったのだろう。 母は今ではボンヤリしてしまったが、父が亡くなった後も一人で仕事をしていたので、人付き合いは好きで、新しい環境も楽しくやってくれるだろう。大分痩せたが、入れ歯が合わないせいもあるかと、その点だけをお願いして来た。今度は我が家からも近い。食べ物も持って来て良いとのことなので、手製の糠漬けを毎回届けることにしよう。



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午前中、エンジェルスホームランのタイミングで、芳香を放つ瓶が届く。ブラジル産スピリッツ。我が家では、どんな酒でも氷も何も入れず生のまま飲る。製造者の思いを考慮し、ということはなく、ただ面倒臭い。せめてショットグラスでいただきます。なんて言っていたのに、エンジェルスを観ている最中で、ついトランペッタースタイルで。 こんな面倒臭がりが、バチとしか思えないが、作品制作は反比例し、一カットのために、益々面倒な方向に向かっている。人生上の皮肉といえよう。しかし陰影を出さない手法は、光やレンズでの誤魔化しが効かないおかげで、人形制作の原点に、いやがおうにも還らされることにもなっている。良く出来たストーリーである。いずれにしても世間でいう連休初日、さる液体のおかげで制作に間違いなく鞭か入った。



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朝食に人参、牛蒡の糠漬けにネギ入り納豆。それぞれの割合によって微妙に味が変わる、いわゆる口中調味である。イタリア系アメリカ人の妹の旦那が実家に来て、母が丼物を出した。その晩電話が来て、具の部分だけ先に食べてしまい、後からご飯だけを食べた、と言っていた。『噂に聞いていたの本当だったんだ。』 日本人は良くも悪くも特別なのは間違いないが、それには国が小さく(大きな生物(大人物)は縮小し、小さな生物(一般庶民)が発達する説)海に囲まれ、水が良く、四季の刺激がある。なんてことが貢献しているのだろうが、この口中調味により、時に調理者の思惑を超え、無限かつ微妙な味のバリエーションを享受できる神経も貢献しているのではないだろうか?海外からすれば様々な物を口に入れることが品のないことに見えている可能性はあるけれど。 そういえば子供の頃読んだ大人の週刊誌に、白人は大小便を同時に排泄出来ない、と書いてあったのを今思い出した。事実を知らないまま死んでもかまわないので、ご教授は無用です。



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那須川天心ボクシングデビュー戰勝利。当然である。中学の頃だったか、ムエタイ時代、日本選手を膝蹴りで内蔵を破裂させ、ボクシング転向後、3戦目で世界チャンピオンになったセンサクを観ている。日本でガッツ石松をボディ一発で倒した晩、ソープを3軒ハシゴしたと聞いた。昔はモンスターは常に海外から襲来するものだったが、最近は何故か国産のモンスターが生まれている。ゴジラは放射能が原因だったが。 昨日は漬物を食べたいという母に胡瓜の糠漬けを食べさせた。母の好みに合わせ、まる二日漬けた。手軽なのでつい胡瓜にしてしまうが、胡瓜ばかりだと糠床に苦味が出る、と聞いている。昨日糠を足し、人参と牛蒡を漬け、早速夕飯で。ナスもやりたいが、色を良く出すことばかりが気になってしまう。糠漬けを食べていると間違いなく腹具合が良い。糠床は昔から人と同じ環境に置く物であり、真夏でも冷蔵庫には入れない。冷凍の生干しのイワシをいただいて以来、脂が乗っており、しょっちゅう食べているが、焼いた物を味噌汁に入れたら、煮干しどころではない美味しさで、朝晩食べ、明日の朝も食べることになるだろう。



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ホームにいる母が食が細くなり寝てることが多くなったと聞いた。老衰だろうと。前回建物のガラス越しで携帯で話した時は話し方がイヤにボンヤリして、ボケが始まったと思った。遮る物なく面と向かってみると顔色はよい。ただ私の高校時代に亡くなった祖母の死を覚えておらず首を傾げる、戒名代をまけさせ、死装束の草鞋の結び方を周囲にレクチャーして死んだ。坊さんが挨拶で肝心してたじゃないか?と言ったが覚えていない。 母はボケたふりして「どちら様ですか?」というギャグはホームでは誰でも一度はやられている、ギャグでなくなる日も来るだろう。しかしここ数年のことはよく覚えていて、同居していた頃の私の飲み仲間はみんな覚えていた。70過ぎて酔っ払って昨年も肋骨を折ったKさんに「まだそんなバカなことしてんの?」祖母の死を忘れてKさんが記憶にあると思うと複雑である。 しかし寒山拾得を手掛けて以来、子供時代の記憶が蘇り、母がいなければ寒山拾得には至ってはいなかったろう。感謝を伝えることができた。母が薄ぼんやりしてるから、どさくさに紛れてではあったけれど。感謝してるんだ、と笑った。私手製のきゅうりの糠漬けを美味しそうに食べた。



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本日は朝からWBCの実況を観て、昨日当たったバチの傷を癒すことだけがテーマであった。子供の頃はそれほど野球に興味はなく、季節になると父が野球ばかり観ているのでウンザリした。後楽園で巨人阪神戦を一度観ただけである。阪神はバッキーが投げていた。 スポーツは世界レベルに無いと興味が湧かず、野茂の登場によりようやく。アメリカの子供が野茂のフォームを真似しているのを観て感激した。日伊戦を家族で観てきた友人が、俺等が生きている間、サッカーがこうなるのは無理だろうな、というので大谷とボクシングの井上で良しとしようぜ、と。本当は藤井聡太も、と言っても良いが、私は将棋のルールを覚えないまま死ぬだろう。 昔母は高校野球など観ては親御さんはさぞ喜んでいるだろう、としょっちゅう涙ぐんでいた。あの居心地の悪い空気を思い出すと、当時、親孝行がユニフォームを着ているような大谷がいなくて良かった。



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朝目が覚め、書きそびれた昨日のブログを書いた。私は素晴らしい作品を作りたい訳ではなく、快楽を貪るために制作している、と。そこまではお調子者で済まされるだろう。しかし世界のスーパースター大谷を、同じ穴のムジナの如く、幼い頃から野球をする快楽に取り憑かれ笑っているのだ、と。直後にバチが当たった。   すぐ準決勝メキシコ戦が始まる時間ではないか。リモコンを手にすると何故か濡れている。テレビが反応しない。  乾燥機で乾かすが駄目。リモコンを買うにも店は10時からである。検索するとスマホのアプリがある。インストールするが、設定がああしろこうしろとややこしい。そうこうすると10時である。面倒くせェ止めた! 私の場合、将来ロクな事がないだろうから、思ったことを顔や口に出すな、と私に教えた母も今は施設だ、なんてついでに書いたのも良くなかった。 ネットで日本の逆転勝利を知る。夕方、買い物ついでにリモコンを買うか、と思ったら治っていた。バチは確実なコントロールをもって当たるようである。教訓としてはブログはちゃんと目が覚めてから書けという事だろう。



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寝る前にベランダで小動物が走って横切る気配がした。そういえば江東区にも、ハクビシンが目撃されるとの注意書きを見たことがある。昔、友人二人と南房総の親戚の別荘に行った時、知り合いの民宿に食事に行った。舟盛りが楽しみだったのだが、そこの主人がタヌキを獲ったと、たぬき鍋を出してくれた。一人は占い師に山の四つ足を食べてはいけないと言われたなんていうし、もう一人も箸もつけない。ウケると思って出してくれた主人を思うと、房総の舟盛りを横目に私一人で食べた。すき焼き仕立てのせいか、雑食性の臭みもなく、ほろほろ肉が解ける感じで悪くはなかったが。 また10年くらい前、『貝の穴に河童の居る事』の撮影で、同じ別荘に行った。当時、運送会社を定年のオヤジを撮影の手伝いに連れて行ったのだが、酔っ払ってばかりで自転車でコケて流血したり、ほとんど役に立たない。夜酒を飲んでいると、そのオヤジが「あっカワウソ!」とベランダを指した。普段から河童だカワウソだ、と言われていた自分の姿がガラスに映ったと言いたい所だが、私の中でイメージするカワウソらしきものが一瞬で消えた。東京に帰り一週間後、ニホンカワウソの絶滅が発表された。



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数年前にフェイスブックで再会した高校の同級生だが、最近奥さんを亡くし、ようやく落ち着いて来たらしい。銀色の車にしておけば買い替えたことがカミさんにバレないといっていたが、今は白のベンツに乗っているという。一年の頃は、私はまだブラックミュージックに目覚めていなかったが、彼はジェームス・ブラウン公演を観にいっていた。ELPの後楽園公園は一緒に観に行ったらしい。3年の時、明日が受験という日に、机に受験生に向け、いかにこの学校に入らない方が良いか机に書き、それがバレて大目玉を食らっていた。 父親から受け継いだ会社もたたみ、不動産業をやっているが、諸々始末を付け、感心するのは、コロナの影響もあるだろうが三食自分で作って、飲みに歩くこともなくなったという。腎臓癌を患ったこともあったそうだが、ジムに通い体調に気を遣っている。自分の始末を付けつつある彼だが、一方私ははようやく、頭に浮かびさえすれば2ヶ月もすれば、目の前に作品となって現れるようになった。今が最突端、絶頂期だといえるのがこの渡世の良い所ではある。



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無題  


小3の通信簿に〝掃除の時間何をして良いか判らずフラフラしています。またはマイペース過ぎる”などと書かれた私は、おそらくあの時点で、すでに完成の域にあったのではないか?と考えたりする。人前で腹の中を態度や表情に出すな、という母の教えのおかげで、どさくさに紛れて、どうにかここまで来た。しかしそれでも母がしばしば起こしたと同様に癇癪を起こす人がいるが、私だったらこう思う。不動明王が滝に濡れて衣が張り付いている所を作ろうと、夜中に一人ニヤけている。そんな奴がどう考えたって悪い人間のはずがないだろう?考えるまでもないことである。だからそういうことをいうと、火に油だ、と母はいうだろう。 子供の頃、高所を好まない私は、登山家は命をかけて危険な山に登り、人類のために何か調査していると思い込んでいた。それがただ登っていると知り、何故世間は、こんな連中を変態扱いせずに称賛するのだ。と思った。私の親不孝など、たかが知れてる。



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先日、銀行から振込みに関して、との電話があった。かけて来てお名前を?というので、これはサギだ、と母親が鯨を産む夢を見たという江戸の巨人力士〝生月鯨太左衛門”と答えてふざけるな、と電話を切った。 先日注文した自転車がそろそろ届く、と思っていたら銀行から手紙が来た。先方の都合で入金出来なかったので、口座に戻した、という手紙であった。どうやら詐欺サイトに引っかかってしまったらしい。先方の口座はすでに使用不能になっているのだろう。よって被害はなかった訳だが、銀行の電話口の彼女には申し訳なかった。 そう思ってみると同じ説明、同じ写真を使ったサイトがたくさんあって全てが詐欺サイトだろう。その自転車は、10年前に最初のロットを完売して以来、再生産はしておらず数は少ない。なのに毎日のように、全国から感謝の言葉が届いている。口座は中国人名であった。 試しにサイトに電話してみると、まだ小芝居を続けている。私はほとんど全ての場合、私に非があると思い込んでいる人間なので、滅多にない機会とばかりに向こうが電話を切るまで口を極めて嫌がらせを言ってやった。



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