明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



日本橋にてデザイナーの北村武士さんと会う。来年2月下旬出版予定の本の打ち合わせ。作家シリーズも来年で発表から十年なので、良い区切りである。テストでデザインされたページを拝見する。北村さんは作品が切られて気に入らないかもというが、そんなことはなく、私の作品が新鮮に見える。乱歩の本を作ってみて判ったが、他人の手が加わることによって、自分で観て飽きないものになった。すべて自分でやったとしたらこうはいかない。ノートリミングの作品を見せたければ個展で展示すれば済むのである。 私はジャズのシリーズを作っていた頃、影響を受けていたのがブルーノート盤のジャケットである。デザイナーといえば、未だに始めに浮かぶのがこのリード・マイルス。撮影担当のフランシス・ウルフとよくケンかになったらしいが、オデコ辺りや、顔が半分とか物凄いトリミングである。このジャズにまったく興味がなかった男のおかげで、デザイナーには仕事をしてもらうべきだと知った。もちろんおかしな主張したがるヘタクソなのは論外だが。

過去の雑記

HOME


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )