明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



三島は自分の顔について『私の顔は曲がっており、正面から見ると、便所の古草履みたいに、長刀型になっている。』と言っているが、曲がっているというより雑巾を絞ったように捩れている感じである。三島を一度や二度、作ったことのある人には?判ってもらえるだろうが、出来上がった頭部を持って360度ゆっくり動かしていくと、刻々と変化していく表情を楽しめる。左右でも、これだけ違うと撮影のさいは色々表情が描けて面白いであろう。 生身の人物でも、あきらかに左右不対称の人は、その表情に複雑なニュアンスを生じ、なかなか味があり私は好きなのである。

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