明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


打ち合わせに新潮社に出掛ける。小説にも色々あるが、大家族が登場する物語より、孤独な独身者の物語の方が、作る方にとっては有り難いが、なかなかそうはいかない。 ついでといっては父に申し訳ないが、少々脚を伸ばし、日本出版クラブ会館前の親戚の寺へ墓参り。死んでしまったものは、いまさらどうということもないが、私のような人間でも、墓に花と線香をを供え水をかけてと、やってみれば悪い心持のものではない。もっとも誰も見ていないのに、手を合わせている自分の嘘臭さに恥ずかしくなり、ついまったく関係ないことを考えてしまうのであった。叔母にお茶とドラ焼きを御馳走になり、しばし世間話。志ん朝が、新潮社の近くに家を建てたので観にいったというミーハーな話を訊く。古今亭志ん朝はとっくに亡くなったと教えてあげた。 本日もK本へ。閉店近くに歌手のI崎宏美が来店。

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