明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今回の目的の一つに背景の撮影がある。以前の片手に人物像、片手にカメラの一発撮り、という方法は、一体作れば一回の旅行で数十カットは撮れる。アダージョで試みているような先に背景を撮影し、それにあわせた人物制作は、一カットのためだけに作ることが多く、展示もできない像が溜まってくる。実に面倒で効率?が悪い。それもこれも、画になる背景の中に人物を配するのではなく、画にならない都営地下鉄付近の風景を使うためである。しかし一方かなりの制作用腕力もつき、先に背景を撮っておき、後に人物を溶け込ませる面白さも判ってきた。今回もそれなりのイメージを持って撮影場所を選んでいる。房総の撮影は、劇的な天候の変化で、後を振り返ると景色が変わっているという有様で、一日で三日分に相当する風景を撮ることができた。昨日の風雨のおかげである。町の祭りに出くわしたのも面白かった。山車が船の形をしている。狭い道路で酔っ払ってフラフラする人を注意してる人が、足元がおぼつかない。ヤカンに入っていたって中身は酒にしか見えない。
夕方、太平洋の夕暮れ。八月という感じはしないが、予定通り石川セリの『八月の濡れた砂』を聴いた。






過去の雑記
HOME


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )