明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昼頃イベント屋のSと、正月気分の抜けないうちに富岡八幡、深川不動近辺で飲むことに。Sと正月に飲むのはは恒例行事であったが、Sの結婚以来滞りがちである。まずお不動脇のテント張り屋台で飲む。 奥さんが独断で11万円の猫を飼う事になったそうだが、イベントの仕事がないときは、小学校の教師の奥さんを送り出したあと、猫とSだけで、すっかりはまってしまったようである。いかにも猫アレルギーのようなSなのだが「アレルギーはかみさんだけ」。写真を見せてもらうと横文字名の血統書付きらしいが、そこらの猫とどう違うのか判らず。「その顔の傷は猫かかみさんか?」「どっちだか判らねェんだ」。その後夜まで何軒もハシゴ。80年代の終わり頃、彼が渋谷パルコの展示の話しを持ってきて以来の付き合いでる。北原照久さんが海外から持ってきたモーションディスプレイを展示する際、フロアが埋められずに話しを持ってきた。まだ私が架空の黒人だけを作っていた時代である。今日はひさしぶりに色々と面白く話せた。そこへ奥さんからいつもの帰宅時間確認の電話。“電話の向うにいるのはパットン将軍か?”というわけでお開き。 帰宅後こんどはKさんよりメール『立ち飲み屋にいます』。Kさん確か出入り禁止のはずだったのだが。 閉店の12時過ぎに立ち飲み屋のYちゃんとKさんとで別の店へ。この辺りには酒癖の悪いのが三人程おり、いずれがヘビかカエルかナメクジか“三すくみ”のような状態で、この組み合わせによって様々な事件が起きる。もうすでに昨日“初悶着”があったらしい。しかし私がいるとほとんど何も起きない。「まあまあ」と喧嘩を止めるなどというのはシロウトであり、私は誰かの顔色の変化を察知し、話しを変えたりしているのだが、酔っ払い共はただ不思議がるばかりで、雲行きが怪しくなると私を間に挟もうとする。先日は妙な電話をもらい、夜中にグヤトーンLGー80Tを弾きながらT屋に乱入。険悪なムードを一変させ、さすがに翌日お礼をいわれた。あの日はヘビとカエルとナメクジ、もしくはゴジラとモスラとラドンが一同に会し、さすがの私も荒業を用いた。この3匹はいずれも50~60歳だというのが実に情けない。本日はKさんが女性客に気軽に触るので客から文句が出ている、いやあれはそんなつもりじゃない、とYちゃんとKさんとのバトルで夜中の三時過ぎ。なんと馬鹿々しい日常であろうか。これで私の制作時は、自動的に集中力が高まらずにはおれないという仕組みになっている。そりゃそうである。

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